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皇室の名宝展 日本美の華

懸賞 2009年 10月 22日 懸賞

皇室の名宝展 日本美の華_f0036354_2149861.jpg上野の国立博物館へ、天皇陛下御即位20年を記念して開かれている「皇室の名宝展 日本美の華という展覧会を観に行きました。
土日や祝日ともなると混雑して、ゆっくり鑑賞するどころの話ではなさそうなので、わざわざ平日に休暇をとって観に行きました。
水曜日の午後でしたので、チケット売り場で並ぶことはありませんでしたが、会場に入ると平日の午後でも凄い人で、なかなか作品を近くでゆっくり鑑賞するまでは行きませんでしたが、それでも多分土日に比べたらずいぶんマシな状態なのだろうと思われます。

今回も作品をじっくりと味わいたいので、500円を払って音声ガイドを利用しました。

「皇室の名宝展 日本美の華」は第Ⅰ期(10月6日~11月3日)と第Ⅱ期(11月12日~29日)に別れ
この第Ⅰ期は近世~近代にかけての絵画の名品、第Ⅱ期は正倉院宝物と書、絵巻の名品を展示しています。
この名宝展が行われると知った時から、待ち遠しくて仕方ありませんでした。

狩野永徳、伊藤若沖、横山大観、海北友松・・・・日本絵画史に名だたる大家の、しかもその代表作ともいえる素晴らしい作品の数々が一堂に展示されるなんてまさに夢のような展覧会です。

狩野永徳・狩野常信の唐獅子図屏風、横山大観の朝陽霊峰、友松の浜松図屏風の名品は、さすがに息を飲む素晴らしさでした。
そして、これだけは絶対に観たかった、伊藤若冲の動植綵絵。
なかなかその作品の全てが展示されることがないという、三十幅が、今回一堂に会しました。その緻密で華麗、大胆にて繊細な素晴らしい作品を前に誰もが言葉を忘れ、見とれてしまうので、若沖の作品の前だけは常に人だかりでした。
その他、菊蒔絵螺鈿棚、七宝四季花鳥図花瓶、上村松園の雪月花等々・・・どれも素晴らしくため息が出るばかりです。
皇室へ献上されるために精魂を込め、何年もの歳月をかけて生まれた名品、逸品の数々。
一流中の一流、本物の中の本物。
例えはちょっと違っていますが、ビートルズとベートーベン、モーツアルトとローリングストーンズ、カーペンターズにマイケルジャクソンが同じステージに上って「We Are The World 」を歌っているのを観ているような感動です。

会社を休んでまで観にいった甲斐がありました。

皇室の名宝展 日本美の華_f0036354_21495718.jpg国立博物館を出て、公園をぶらぶらした後、芸大のアートショップで一休み。
さすが芸大、石膏デッサン用のガチャガチャがありました!おもわずコインを投入。
胸板の厚いステキなマルス様が出てきました。

爽やかな秋の日のウィークデーのお休み。何にも考えず好きな絵を見てぼんやり過ごす午後。時間と仕事に追われ忙しい嵐のような日常を離れ、自分にとっては最高の贅沢。たまにはこんな一日があってもいいなと思いました。

by Ricophoo | 2009-10-22 21:44 | アート

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