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新たな目標に向けて

懸賞 2009年 10月 23日 懸賞

早朝の多摩川へ出て、レース前の最後の刺激走を行いました。
1キロ×4本(つなぎ2分)のインターバルです。

今日はかなり調子がいいみたいで1本目に、いきなり4分03秒67が出ました。
昨日ランオフしたからでしょうか、気のせいか身体がとても軽く感じます。

2本目4分02秒59
体の軽さは気のせいじゃなさそうです。

3本目4分00秒11
なかなかいい感じ
これで刺激走は終了!!このままのイメージを残してレースに臨もう・・・と軽いジョグで帰りかけた時

3本目のタイムがどうしても気になりだしました。

4分00秒11

大昔には、確かに3分台で走れた瞬間もありました。
だけど、ここ何年も3分台で走った記憶がありません。どんなに頑張って走っても、4分ジャストが自己ベストです。3分台は私の前に聳え立つ高い高い壁なのです。
私には3分台で走ることはもう絶対に不可能なのだと心の中で決め付けていました。

とは言いつつ、多少埃は積もっているものの、夢の3分台、悲願の3分台として、常に目標に描いていたタイムです。

「今日は身体が軽く調子も上向き・・・やるなら今しかない!」と革新派の私が訴えます。

「調子がいいからと、図に乗って張り切りすぎて怪我でもしたら目も当てられないぞ!」と保守派の私が諌めます。

「攻撃は最大の防御!攻める心を忘れるな!」

「ここで変なタイムを出せば、レースへのモチベーションダウンに繋がるぞ!せっかくいい感じで来てるのに、やたらなことはしないほうがいい!」

「いや、挑戦する気持ちが大切なのだ!」

革新派と保守派のせめぎ合い。
心の中で葛藤を繰り広げながら、気がついたら11キロポイントに立って静かに呼吸を整えているもう一人の私がいました。


スタートボタンを押して勢いよく飛び出しました。
前傾を保ったまま、こらえて、こらえて・・・鈴木大地もびっくりのバサロ走法(実際にはそんな走法はありません)で500メートルまで我慢の走り。ここからは足場が悪く下手をすると怪我する可能性があるので、慎重に足元を見て進みます。車止めの柵の間を通り抜け、ラストスパート!その瞬間、何かがストンと自分の中から抜けていく感じがしました。抜けていくのに力が漲る不思議な感じです。
微かな向かい風を身体に受け、全身全霊で10キロポイントのゴールへなだれ込みました。
時計を見て目を疑いました。3分52秒76!
ついに悲願の3分台で走ることができました。
しかも8秒のベストタイム更新です。
嬉しさが、こみ上げてきたと同時に涙があとからあとから溢れてきました。

3分52秒76

何度も時計を見つめてしまいます。
真空パックで永久に閉じ込めておきたいくらいです。

ずっと夢だと思っていた3分台。諦めかけていた目標。
人から見れば大したタイムでも、大上段に掲げるほどスゴイ目標でもないでしょう。
だけど諦めないで夢を追い続ければ、いつか夢は叶うものだと確信しました。

ささやかで小さな夢でしたが、達成できた喜びは私の中で大きな自信となってこれからも、走ることに限らず、自分の生きる様々なシーンで力を与えてくれることでしょう。

この3分52秒76を携えて日曜日は今シーズン初のレースに挑みます。

新たなる夢と目標をリュックに詰めて、新しい旅が始まります。

by Ricophoo | 2009-10-23 22:00 | スポーツ

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