TBS主催 落語研究会 221よ永久に眠れの巻

懸賞 2013年 04月 01日 懸賞

f0036354_23132860.jpg3月28日に国立劇場の小劇場で行われたTBSテレビ主催第537回落語研究会に行って来ました。今回の出演者は桂才紫さん、林家正蔵さん、五街道雲助さん、柳屋花緑さん、そして柳亭市馬さんです。残り少ない当日券で入ったため、席はかなり後ろで、メガネをかけても市馬さんの表情も読み取れません。

しかも前の席には座高の高い221が二人並んで座っています。
背の低い私は何とか221の隙間から覗き込むように体勢を右に左に傾けていましたが、221は、まるでこちらの動きを読んでいるかのように私と全く同じ動きをしてきます。
「ええぇい!221見えんじゃないか!」
「右なら右、左なら左に傾いて座れよ!このぼけがっ!」
心の中で口汚く221を恫喝。
そうかと思うと221の福耳が右に左にぶらぶらと目の前に揺れていて、とにかく目が回る。既に発狂寸前です。
想像の中で、私は何度221の後頭部を殴りつけてやったでしょうか。

そんな中で始まった落語研究会の今回の演目は
桂才紫さんの「武助馬」
林家正蔵さんの「安兵衛狐」
五街道雲助さんの「つづらの間男」
柳亭市馬さんの「藪医者」
柳家花緑さんの「妾馬」
林家正蔵さんは、こぶちゃんだった時のほうが、私は好きでした。少し気負いが入ってる感じで、声にもあまり張りがなく全体的に元気がありませんでした。なにか迷いがあるのでしょうか。
今回楽しみにしていたのが五街道雲助さんの落語です。正統派の中の正統派といわれる落語家だけあって、古典の王道をしっかり聴かせて下さいます。ベテランならではの磨きぬかれた風格と気品で、しっとりとした人情話を堪能しました。

中入が終わっての一席目は我らが市馬さんです。
落語の世界では中入直後の出番のことを「クイツキ」といいます。
休憩時間で一旦離れた観客の心を引き戻さなければならないため技量が必要な役割です。

市馬さんの落語は、いうまでもありません。この人の登場を待っていました!という雰囲気が会場中から感じられました。やはり落語家としての華があるというか、一瞬にして観客の心を惹きつける何かをもっていらっしゃる方です。
今日の演目は「藪医者」。権助と藪医者との、とぼけたやり取りが最高に笑えました。
市馬さんが終わったら、もう一席あるのに、結構たくさんのお客さんが帰って行かれました。もったいないけど、やはり市馬さんだけを目当てに来られている方もいらっしゃるんですね。

とりを務めるのは、柳家小さん師匠のお孫さんでもある柳家花緑さんです。
花緑さんの落語は、今まで聞いたことがありませんでしたが、やはり血筋の良さでしょうか、素直に面白く、のびのびと自然体で演じる姿は清々しさを感じます。
「妾馬」(「八五郎出世」)は笑いあり、涙ありの人情話です。ラスト近くで酒に酔った八五郎が「生まれた子供を一目お袋に見せてやってくれ」と頼むシーンは、思わず涙がでました。
残念なのは、途中221の頭が邪魔で、頭を左右に傾けるのにも疲れ、諦めて目を瞑って落語を聴いていたら、少しウトウトしてしまったことです。
(221!金返せ!)再び心の中で221を恫喝。
今回、座高の高い221達との熾烈な首振りエアバトルで、すっかり疲れてしまいましたが雲助さんも花緑さんも良かったし、市馬さんの落語も聴けたし、まあ良しとしましょう。

by Ricophoo | 2013-04-01 23:03 | 落語

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