市馬さんに夢中!(その4)

懸賞 2013年 08月 05日 懸賞

f0036354_225068.jpg8月3日 上野鈴本演芸場 8月上席 夜の部へ行ってきました。
もちろん市馬さんが主任なのは言うまでもありません。
なので贔屓として期間中一席はおさえておきたいところです。
しかも今最もノリに乗ってる勢いのある若手のホープ春風亭一之輔さんも出演されると聞いたら行かないわけにはいきません!一之輔さんファンの友だちに急遽連絡を取り、上野駅で待ち合わせて、お酒とお弁当を買い込んで
いざ鈴本へGO!

上野鈴本演芸場は今回で3度目。
JR上野駅不忍口から徒歩8分ほど
銀座線上野広小路駅A3出口から徒歩1分 中央通り沿いにあります。
鈴本演芸場は3階の客席へ上がるエスカレーターとエレベーター1基があります。客席は285席。両脇が2、3席、真ん中が10席くらいなので出入りがしやすく、客席には折りたたみ式の小さなテーブルが付いています。国立を別にすれば、寄席の中でも鈴本は清潔感もあって客層も割りと感じ良く女性1人でも気軽に入れる雰囲気です。
最前列には誰も座っていなかったのですが最前列にはテーブルがないので私たちは前から3列目の右脇の席に陣取りました。

今回の出演と演目は以下の通り

【柳亭市江さん】「近日息子」…先日の池袋に続きまたまた市江さんです。
与太郎の馬鹿さ加減をもっと際立たせると更に良かったのですが。相変わらず舌足らずが気になります。まくらも池袋と一緒で工夫が欲しいところです。

【太神楽曲芸 鏡味 仙三郎社中】…師匠の土瓶の芸は秀逸です。
地味な芸なのでテレビではあの凄さは判らないでしょうね。ライブで観るに限ります。

【三遊亭萬窓さん】「紀州」…テーマとなる聞き違いをまくらでさり気なく匂わせつつ、サラリと本題に入って行き、ここぞとばかりピンポイントで落ちて行く、萬窓さんの隙のない構成力とサゲのスマートさに唸りました!

【粋曲 柳家小菊さん】粋曲とはいいものですね~。和の粋をしみじみ感じます。
近ごろ親日家の外国人が多くいらっしゃいますが、日本文化の知識に舌を巻くことばかりです。しかしこういう小唄とか都都逸とか三味線の音の間合いとか日本人にしか判らないような気もしますが、刺身とかひじきとか好きな外国人も多くなってきたので都都逸なんて色っぽく唸る金髪美人が、そのうち出てくるかも知れませんね。

【柳家はん治さん】「ろくろ首」…当初出演予定の柳家さん生さんの代演です。はん治さんは初めて聴く噺家さんですが、メリハリがあり、物語の中に観客を上手に引き込んでいく力がある方です。また違う演目で聴いてみたい噺家さんです。

【春風亭一之輔さん】「看板のピン」…平成24年3月、21人抜きの大抜擢で真打昇進して話題になり、その後の披露興行も連日大入りの大成功を収めた、いまや最もエキサイティングな若手のホープと言われている一之輔さん。市川海老蔵似のルックスもさる事ながら観客を突き放すようなクールで毒のあるまくらが堪りません。パンチある落語という印象で、これからの落語界を牽引していくだろうという頼もしさがありました。

【講談 宝井琴調さん】「大岡政談 人情さじ加減」…このお話は落語でも聴いたことがありますが、講談では初めてです。釈台を拍子木で叩き音を出すことにより話にメリハリが付くくらいで、落語と講談の違いがあまり良く判らないのですが、落語でも講談でも大岡政談は、やはりスカッと後味がいいですね。

【漫才 大空遊平・かおりさん】…夫婦漫才って最近少なくなりました。奥さんのマシンガントークに旦那さんがタジタジというお馴染みのパターン。
相方玲児さんが亡くなってしまったという以前に、まあこういう時代ですから、今はもう完全に見ることはできなくなってしまいましたね。正司敏江・玲児の「どつき漫才」!あの激しいバイオレンスシーンが時々無性に見たくなる時があります。(ビョーキ?)

【春風亭正朝さん】「普段の袴」…この落語の舞台となっている骨董屋のある通りがちょうどこの上野鈴本のある中央通りです。昔は神田の筋違御門(万世橋あたり)から上野広小路あたりを御成街道と呼んでいたそうです。将軍家が上野の寛永寺に参拝するルートにあたることから刀剣や兜などを扱う武具商や骨董屋さんが多くあったとか。普段見ている景色も落語を通じて見てみると江戸の風情が漂ってきます。

【マジック アサダ二世さん】…池袋に続き、またまたアサダ先生の登場です!
舞台に出てきてすぐ「夏は汗で手品がやりにくい」とかおっしゃっていたので、今回もまたマジックをやらずに帰ってしまうのかとドキドキしていましたが、いきなり新聞紙に水を入れるマジック、おなじみのトランプのマジックなど2つも披露して下さいました。(こんなにたくさん見せて下さったのは初めてです!)
寄席の最後を務める方を「主任」とか「トリ」とか呼びますが、その一つ前の舞台を務める芸人さんを「ヒザ代わり」と言うそうです。市馬さんのヒザ代わりをなぜかアサダ先生が務めることが多いような気がするのは、気のせいでしょうか?まくらでアサダ先生を「怪しい人」と貶しつつも、多分市馬さんはアサダ先生ファンじゃないかと確信しています。
ご存知ない方は、とぼけたキャラがイメージ的にはマギー司郎と被った方もいらっしゃるかと思いますが、似て非なるもの!言葉ではなかなか言い表せない怪しい感じが堪りません。
アサダ先生は寄席でしか見てはいけない人っていう気がします。

【柳亭市馬さん】「三十石 夢の通い路」
上方の「東の旅」と呼ばれる長編落語の最終部分で京の伏見から淀川を三十石船に乗って大阪の八軒家の浜にたどりつくまでの船中の様子を旅情豊かに描いた落語です。
またこの落語は船頭さんの「三十石舟歌」を美声で節回しの巧みな演者が歌うところが聴きどころ。まさに市馬さんのためにあるような演目です。市馬さんの演じる狭い船内の旅人たちの様子や船頭さんの掛け声や唄を聴いていると、まるで自分もその船に揺られ旅をしているような不思議な気分になります。今回も市馬さんワールドに完全にノックアウトです。歌を歌わせたら天下一品。歌謡曲はもとより、都都逸や相撲甚句も素晴らしい。
歌舞伎の台詞を言わせたら本家がタジタジするくらい上手に演じられます。
舞台に出てきただけで、「待ってました!」とかけ声をかけたくなる。人々の顔から笑いがこぼれ、舞台がぱぁーと明るくなります。華があって色香がある。市馬さんは、まさに落語家になるために生まれてきたような人です。
「三十石 夢の通い路」市馬さんにとって落語は天職だと思わせる一席でした。

by Ricophoo | 2013-08-05 22:51 | 落語

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