国立演芸場 8月上席

懸賞 2013年 08月 14日 懸賞

f0036354_14255968.jpg国立演芸場8月上席 夜の部 会社帰りにふらりと観て来ました。
職場から直ぐの国立演芸場は、この「ふらり」が出来るのが何と言ってもいい所。
今日のお目当ては、三遊亭丈二さんと桃月庵白酒さんと、主任を務める三遊亭円丈師匠の落語です。

出演と演目は以下の通り
前座 三遊亭わん丈さん 「子ほめ」
三遊亭ぬう生さん 「給食費」
三遊亭丈二さん「のめる」
キセル漫談 ひびきわたるさん
夢月亭清麿さん 「東急駅長会議」
柳家小ゑんさん 「アクアの男」
桃月庵白酒さん 「真田小僧」
マジック ダーク広和さん
三遊亭円丈さん 「円丈かぶき噺 白波五人男」

今回の8月上席は主任が円丈師匠ということで、そのお弟子さん達が多く出演するため、普段あまり聴く機会のない新作落語を沢山聴く事ができました。

ぬう生さんの「給食費」は生活に困っているわけではないのに子供の給食費を払わない今どきのモンスターペアレントに、どうにか給食費を払わせようとあの手この手で奮闘する学校の先生のお話。

柳家小ゑんさんの「アクアの男」は品川の水族館を舞台に、魚の餌付けショーのお姉さんに熱を上げる水族館オタクのお話(品川心中を匂わせるサゲが上手かった!)。

夢月亭清麿さんの「東急駅長会議」は、かなりマニアック。東急東横線沿線を利用している人でなければ多分少しも面白くなかったかもしれませんが、私的には大うけでした。

三遊亭丈二さんは「のめる」。
「のめる」が口癖の男と「つまらねぇ」が口癖の男。お互いの癖を直そうと一言でも口癖を言ったら罰金を取ろうと約束をします。お金がかかってるので相手に口癖を言わせようとするあの手この手が笑えます。新作落語の大家を師匠に持つ丈二さんですが、前回聴いた「権助魚」も古典、今回も古典と続いていて、私はまだ丈二さんの新作落語を聴いたことがありません。きっと新作の面白いネタも沢山やられているのでしょうが、軽い話を小気味良く聞かせてくれる丈二さんの古典が私は大好きです。

「真田小僧」は、私が落語の中で好きな滑稽話です。
「お父さんが留守の間にお母さんが、男を家に上げていた」という子供の話に騙されて
「この話の続きが聴きたければお小遣いをおくれ」と言われ、ついついお金を払ってしまうお父さん。邪気のあるようでないような子供とお父さんのやり取りに、わかっていても大笑いしてしまいます。
桃月庵白酒さんの「真田小僧」は磐石です。文句なく面白い!

ヒザ代わりは マジックのダーク広和さん
ダーク広和さんはものすごい勉強家です。
特に江戸時代、もしくはそれ以前の古くから伝わる古典のマジックを国会図書館で資料を集めて研究されているそうです。
そんな昔からマジックがあったということだけでも驚きなのに、古いマジックは今のような便利なグッズがあったわけではないのに現代の私たちが見ても今のマジックと全く遜色がありません。
「え?なんで?どうして?」という不思議な気持ちは時代を越えていくものなのだなあとしみじみ思います。

トリは、お待ちかね三遊亭円丈師匠の「円丈かぶき噺 白波五人男」です。

新作落語は「邪道」とする考え方が支配的な時代に、実験的・前衛的な作風で新作落語のイメージを覆し一世を風靡した円丈師匠。
その後の新作落語の復権は円丈師匠なくしては考えられなかったと言わしめる、誰もが認める大御所です。

しかし寄る年波なのでしょうか?体力温存のために設けられた「小仲入り」、台詞を忘れたときに助け舟を出す黒子さんの待機、羽織の下の腕やら床に書かれたカンペにはびっくりでした。
実際に噺の最中 「…で、なんだっけ?」自作の落語を忘れること数回。
その度にハラハラドキドキさせられました。
もしかしたら、これも実験的・前衛的な師匠の落語の一環なのでしょうか?

しかし高座に上がっただけで、放たれるオーラ、そして何かが起こりそうな予感。
円丈師匠、あの独特のフラはやっぱりスゴイです。

by Ricophoo | 2013-08-14 14:11 | 落語 | Comments(0)

<< 上高地で まったりキャンプ   Echika fit永田町 >>