我らの時代 落語アルデンテⅧ 鯔背(いなせ)アルデンテ

懸賞 2014年 03月 15日 懸賞

f0036354_23374270.jpg2月22日 日本橋・三井ホールにて「我らの時代 落語アルデンテⅧ 鯔背(いなせ)アルデンテ」を観てきました。
鯔背と書いて「いなせ」と読むんだそうです。
巷では、ちょっと小洒落た人に向って「粋でいなせだね~」なんて言ってみたりしますが、「いなせ」と言うのは実は「威勢がよくさっぱりとした気っ風」という意味なのだそうです。
鯔背の「鯔(いな)」は魚の「ぼら」の幼魚のことで、この「ぼら」の背びれが江戸時代 日本橋の魚河岸の若者たちの間で流行した髷の形に似ていたため、その威勢のいい若者たちの気っ風を「いなせ」と呼んだことからきた言葉だということです。
今日は江戸落語を牽引する人気噺家4人が、どんな粋で鯔背な噺を聴かせてくれるか楽しみです。
開口一番は、
●春風亭一力さん『たらちね』・・・落ち着いた話しぶりがなかなかどうして。

●春風亭百栄さん『ジャム浜』・・・マクラは「落語家インタビュー」から入り「実はまだ何をやろうか考えてないのですが・・」と始まった時、「三題噺」キタ~って感じでした。そして言わずもがなの「芝浜」ならぬ「ジャム浜」。う~ん(;´д`)好きな人には堪らない十八番なんでしょうね~。

●三遊亭兼好さん『片棒』・・・今年の兼好さんはやはり何かが違う!落語の神様が降臨してきたかのようなしゃべり。いつまでも兼好さんの噺を聞いていたい!そんな気分にさせられます。面白いのは言うまでもありませんが、彼の表情、噺が印象深く心に残ります。

●春風亭一之輔さん『お見立て』・・・前回の一之輔さんの独演会で聴いたのと同じ演目「お見立て」でしたが前回の方が時間もたっぷりあったので一之輔ワールドが炸裂でしたが、今回は短縮版でサラリと。この話は、もはや一之輔さんの代表作と呼んでもいいような気がします。完成度が高い!

●桃月庵白酒さん『禁酒番屋』・・・久しぶりの白酒さんでしたが、やはりトリを務めるのはこの人しかいない!
【禁酒番屋】禁酒令が出たある藩のお屋敷、禁を破り酒を持ち込む者が多くなったため屋敷の番屋で監視することになった。客に頼まれた酒屋がなんとか分からないように屋敷に酒を持ち込もうと苦心を重ねるが、全て役人に見つかり、飲まれてしまう。最後の手段で、一升瓶におしっこをいれて「小便です」と正直に言って屋敷に乗り込む。役人は酒屋が、また嘘をついていると思い込み一升瓶を奪い取り検分と言いながら飲んでしまう・・・。
いつものことながら、シレっとした顔で強烈な毒を吐く白酒さんの落語は病みつきになります。「禁酒番屋」はまさに毒を以て毒を制す白酒さんにぴったりの噺です。自分にとっての面白さを常に追求されていて、落語初心者でも落語通でも関係なく常に爆笑させる古典をハイレベルに提供してくれるのはさすがとしかいいようがありません。

この「鯔背(いなせ)アルデンテ」はホール落語には珍しいワンドリンク付。
開場時にビールやカクテル、ソフトドリンクなど好みの飲み物を受け取ります。そしてなんと自席まで持ち込むことができるというから驚きです。飲みながら落語を堪能できるという文字通り粋で鯔背な落語会でした。私は瓶入りのピニャコラーダを飲みました。落語が終わった後また飲もうと、一口残しておいたピニャコラーダ。禁酒番屋を聴いてから飲むのには勇気が要りました。ビールでなくてよかったです。

by Ricophoo | 2014-03-15 23:26 | 落語 | Comments(0)

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