獅子

懸賞 2016年 11月 25日 懸賞

f0036354_2263113.jpg思えば今年前半は「真田太平記」を半ば憑りつかれたように読みふけり、毎週のように大河ドラマ「真田丸」に熱中した。真田まつりの一年だったような気がする。
で、池波正太郎著「獅子」を読む。
真田信之93歳-闘いの物語。
90歳を過ぎてなお「信濃の獅子」と謳われた真田信之、静かに隠居生活を送っていた矢先、当主信政の突然の死に伴い後継者争いが勃発、松代藩の存亡を賭けて酒井雅楽頭忠清と隠密を巻き込んだ智略を尽くした攻防戦が繰り広げられる。
真田信繁〈幸村〉や昌幸の陰でインパクトに欠けるような印象の真田信之だが、父弟に劣らぬ実は地味に凄い人物だったのだ。
関ヶ原の戦いから弟や父と袂を分かち家康に従ったのも「家名」を存続させるため。
ひたすら領国を富ませ戦国の世から廃藩置県に至るまで「真田」の家を存続させ93歳で死ぬまで信念を貫き貫き通した地味な男の強さに感銘を受けた。
また家臣の鈴木忠重〈右近〉は信之の死後、葬式を終えた後に殉死するシーンには涙した。
「真田太平記」読後に読む作品として絶対おすすめの一冊。
信之93歳、右近85歳 人の寿命が50歳くらいの時代にこの二人どんだけ長生きかという話で。しかも健康寿命半端ないな。

by Ricophoo | 2016-11-25 22:01 |

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