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Colors

懸賞 2006年 07月 30日 懸賞

Colors_f0036354_229811.jpg渋谷CINE LA SEPT に柿本ケンサク監督作品
「Colors」を観にいった。
CINE LA SEPTでの映画は初めてだった。
超ミニシアターだけど、ものすごく心地よい映画館だった。
映画館と言うより、
映画好きが高じて映画館始めちゃいました的な
リビングルームのようなシアターだった。
2、30人が入れるのがやっとのような空間に
いろいろな形をした低いソファーがぽつりぽつりと並べてある。
あまり観客がいなかったので、寝そべりながら観ても良かったかも!

映画「Colors」は、不条理でありながら、しかも癒し系な映画だった。
劇中の中の言葉が総てでもある。
「絶望の中でこそ希望が見える」。
観終わったあと、なんだか人に優しくしたくなる・・そんな映画だった。

病院の一室に横たわり、咳き込みながらもタバコを止めない瀕死の男・修治。
恋人の浮気現場に踏み込んでしまったサチオ。
酒が好きで合コンの席で羽目ををはずし軽率な行動をとってしまうリカ。
自分に自信がなく妹にさえも自分の意見を言えないコンビニ店員・果穂。
自分の存在理由を考え続ける独房の孤独な死刑囚・稔。
夫の帰りを一人待ちわびる孤独な主婦・泰子。
自分の存在すら信じられない芸能人の賢作。
そして謎の男ゼロ。
そんな見ず知らずの男女が、それぞれに色のついた箱の中に迷い込む。
ここは死後の世界なのか…?
壁にひとつの鍵穴がある以外なにもない箱の中で、
彼らは初めて自分の過去を見つめ始める。
何故自分がそんな箱の中に迷い込んだのか・・
犯してしまった過ち。いえなかった言葉。ぶつけてしまった言葉と感情。
自分の間違った過去をフラッシュバックで思い出し
皆、自分自身の心を閉ざし本当の自分を見失っていたことに気づく。

私は、今何色の箱の中にいるのだろうか?
本当の自分を見つけられるだろうか?
「自分は変えられるんだよ」劇中の中のなにげないひと言に
岡本太郎氏の言葉を思い出した。
「世の中が変わらないのなら、自分が変わればいい」。

変わりたい、変われない
でもとりあえず壁を壊して
一歩を踏み出そう。

by Ricophoo | 2006-07-30 22:14 | 映画

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