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サムサッカー

懸賞 2006年 09月 23日 懸賞

サムサッカー_f0036354_22878.jpg渋谷シネマライズに「サムサッカー」を観にいった。
(サッカーといってもスポーツ映画ではない。)
ほとんどといって皆無にちかい情報量で
観にいった映画だけど
なかなかどうして面白かった!!

アメリカの都市近郊の住宅街に暮らす家族の物語。
典型的な中流家庭で愛情溢れる両親と弟に囲まれ
何不自由なく高校生活を送っているジャスティン。
しかし、彼には親指を吸うくせがどうしても
止められないという深刻な悩みがあった。
両親、学校の先生、歯科医の先生・・・みんなで
彼の奇妙なくせを止めさせようと干渉してくる。
今の自分に自信が持てずに悩み続けるジャスティンだが
父、母、先生・・・大人たちも
結局、実は自分に自信を持てず
「役割り」を果したいけれど、できないもどかしさに
苦しんでいたりする・・・。
本当の自分とは?大人になるってどういうこと?
正しい人生の選択とは?
みんなが一度は悩む
人生の難問に向き合うジャスティンの青春物語。
憧れのNY大に進学を決めたジャスティンに
感傷的に別れを意識する母とは対照的に
父親の言う「やっとお前に慣れたのに・・・」と言う言葉に
静かだけど優しくぎこちない父の愛情を感じ、ぐっと来た。

ラスト、NYの街を駆け抜けていくジャスティンの姿が
清々しくもあり、ほろ苦くもあり
だけど温かな感動が広がるそんな映画だった。
キアヌ演じる歯科医のペリー先生の
「大切なのは、答えのない人生を行きぬく力だ」
という言葉はジャスティンのための言葉というより
観ている私達すべての人の心に贈る
優しく力強いメッセージなのだと思う。

その後、渋谷から、新宿に移動。
前から気になっていた
「記憶の棘」を観にいったが
こちらは、期待をかなり裏切られてしまった。
期待しないで観にいったほうが
いいことのほうが、最近多い。

とにかく今日は映画三昧の一日だった。

by Ricophoo | 2006-09-23 21:55 | 映画

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