人気ブログランキング | 話題のタグを見る

眉毛犬と青春の日々

懸賞 2007年 02月 24日 懸賞

「学生時代何かスポーツをやっていた?」
マラソン仲間のオフ会などで、よく交わされる言葉だ。
「ええ、まぁ・・中学、高校とずっと陸上部でした」などと言おうものなら
「ひゃ~!それはスゴイ」などど歓声を上げてもらえたりする。
しかし、それはちゃんと「やってた人」の話。

確かに私は中学、高校とずっと陸上部に所属していた。
所属はしていたものの、キチンと練習をしていた記憶があまりない。

陸上部の主役といえば、やはり100メートルだろう。
しかし、私は遅いので、コーチや先生に「これからは、中距離の時代!」と
うまく丸め込まれ、トラックを2周も全速力で
走らなければ成らない800メートルをやらされていた。

800メートルはキツイ。
あまりにキツイので、始めは大人しく練習すると見せ掛けて
こっそり抜け出して練習をサボっていた。

練習をサボって何をしていたか?
ロクなことをしていなかった。
特に高校時代となると、美術部との兼部で陸上のユニホームを着たまま
殆ど美術室に立てこもり、下手な絵を描いたり
漫画を読んだりしていた。
喉が渇いたら、(当時は瓶が主流だったため)校内のゴミ箱に
捨ててあるジュースの空瓶を拾い集め酒屋へ持って行き、得た小銭で
1・5ℓのファンタオレンジを買いラッパ飲みするという
可憐な女子高生でありながら、
まるでホームレスのオヤジのような生活を送っていた。

高校の校舎には、よく野犬が迷い込んできた。
授業中にも中庭を通って、平然と教室の中にまで入ってくる有様だった。

たいがい、ラッパ飲みしている時に野犬は教室に入ってくる。
なので、捕まえて眉毛を描いて送り出してやる。

教室を出た野犬は、うら若き乙女の園で
女子高生達に囲まれ「あ、眉毛犬、かわいい~♪」と大人気。
お菓子をもらったりして幸せそうだった。

眉毛犬と青春の日々_f0036354_2221225.jpg眉毛犬アーチストとしては、やはり
白い犬が迷い込んできた時などは色めきたった!
まっさらな白いキャンバスに筆を入れるときの歓びは、
何者にも代えがたい。
今でも白い犬を見かけると、ちょっと捕まえてみたくなる。


動物愛護団体から、動物虐待のそしりを受けそうだが
今は昔、20数年も前の話である。時効成立。

あの頃キチンと練習していたら・・・・
悔やまれる青春の日々。

by Ricophoo | 2007-02-24 22:27 | かわいい

<< さはらにて   ドラ!どら!ドラ! >>