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帰ってきたアニキ

懸賞 2008年 01月 17日 懸賞

先日NHK歌謡コンサートを見ていたら
山川豊が得意の社交ダンスを披露しながら
すかした歌を歌っていた。
その名も「ニューヨーク物語り」
一緒に観ていた息子は
「コイツのマスターベーションにつき合わされちゃたまらねぇ」と
憤慨して自室に戻ってしまった。

演歌はニッポンの心・・・ニューヨークで何を語ろうというのだ。
山川豊よ、ホントの演歌の心を忘れちまったのか?

すっかりニッポンの心を忘れた西洋かぶれの弟
山川豊を尻目に
我らがアニキ、鳥羽一郎は私達の前に帰ってきてくれた!!

大晦日の紅白歌合戦。
鳥羽のアニキは白いタオルのねじり鉢巻、
ボアつきの襟も暖かい革ジャンに、ゴム長靴といういでたちで
あの名曲「兄弟船」を熱唱してくれた。

f0036354_2359449.jpg紅白と言う一世一代のステージにおいて
ねじり鉢巻にゴム長靴である。
これぞ海の男だ!!



実は去年放映された同じ歌謡コンサートにおいて
鳥羽のアニキも弟の「ニューヨーク物語り」を真似て
「ロマンチック東京」なるゆるいポップス歌謡を歌っていた。
これを目撃した私達親子は「海の男の終焉」を痛感し
嘆き悲しんだものだった・・・。

鳥羽一郎と言えば「海」だ。
加山雄三やサザンやチューブのちゃらちゃらした
海とはワケが違う。

大海原を相手に日々格闘する漁業従事者たちの
「心意気」や「絆」を力強く歌い上げる・・・
これが鳥羽のアニキの真髄なのだ。

アニキのディスコグラフィーには、やはり
船をテーマにしたもの、海に関するものが90%を締める。
船に関する曲だと
名曲「兄弟船」を始めとして
「親子船」
「がまん船」
「夜明け船」
「酔いどれ船」
「夫婦船」
「土佐のかつお船」などが上げられる。

海をモチーフとした曲になると
「伊勢湾」
「男岬(海の三代目)」
「海峡ブルース」
「海の匂いのおかあさん」
「スケソウ大漁節」
こうなるとワケが判らないが「シャチ」なんて歌もあるらしい。

調べていると
「スペイン坂」
「シルクロード」
「ロマンティック東京」
「カサブランカグッバイ」
など、なんだか背中が痒くなってくるような題名の歌も多くあることを知った。
演歌の衰退が叫ばれる昨今、
海の男「鳥羽一郎」の迷いや苦悩が、このすかした題名の歌に
投影されている気がした。

しかし、鳥羽のアニキに
もう迷いは無い。
「兄弟船」を力強く歌い上げる姿に
白いタオルのねじり鉢巻に、黒いゴム長靴に
私はそう確信した。

しびれたよ・・・アニキ。


鳥羽一郎のことを書いていて
昔、中高生の時に
「荒々しい海の男ごっこ」をして遊んでいたことを思い出した。
長い歳月の間に肝心な
「ごっこ」の内容はすっかり忘れてしまった。

そういえば「恥ずかしい根っこの会」っていうのもあったな。

「恥ずかしい根っこ」てなんだ?(爆)

by Ricophoo | 2008-01-17 00:04 | 音楽

やわらかい手

懸賞 2008年 01月 12日 懸賞

f0036354_23101792.jpg渋谷Bunkamura ル・シネマに
「やわらかい手」を観にいった。



マリアンヌ・フェイスフル、あの伝説のミューズが38年ぶりに主演をつとめると知ってから
ずっと観たいと思っていた作品だった。

母方の大叔父は「マゾヒズム」の語源となった
作家レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ。
17歳の時にローリングストーンズのミックジャガーとキース・リチャードの楽曲
「As Tears Go By」で歌手デビュー。
一躍ポップアイコンとなり、その後ミックの恋人として
世界中に知られることになったマリアンヌ・フェイスフル。

f0036354_23104682.jpg女優としては「あの胸にもう一度」でアランドロンと競演、
セクシーな革のジャンプスーツ姿で
世の男性達をとりこにした。
一説によるとルパン三世の峰不二子のモデルだとも
言われている。
華々しい活躍から一転、69年自ら作詞した
「シスターモルヒネ」が原因で、スターの座からの転落、
ミックとの別れ、果ては重度のドラッグ中毒になり
公の場所から姿を消した。

その後マリアンヌは、ロンドンで路上生活まで送っていたという。まさに壮絶な人生!
そんな彼女だからこそ、この「やわらかい手」のマギーを
上品に奥ゆかしく、そして実に素敵に、実に痛快に
演じられたのではないかと思っている。


ロンドン郊外に住む初老の主婦マギーは7年前に夫に先立たれた未亡人。
重度の難病に冒された最愛の孫、オリーの治療費、手術費用のため自宅も処分した。
オリーの病状が悪化し、このままでは命が危ない、唯一残された道はオーストラリアで
最新の治療をうけること。
その莫大な費用の工面のため奔走するも、ローンも借りられず、
これと言ったスキルも資格もない初老の主婦に収入を得る術はなかった。
絶望の中、ロンドンの歓楽街で見つけた「接客係募集・高給」の一枚の張り紙。
ウエイトレスと勘違いしてマギーが飛び込んだ店は、
ソーホーにある「セクシーワールド」という名の風俗店。
ラッキーホールという壁の穴を通して男性を手で絶頂に導く仕事と知って、
マギーは躊躇するが、愛する孫の危機を救うため、一大決心で、その思わぬ仕事に身を投じることになる。
家族にも友人にも話せない、そして決して知られたくはない秘密の仕事・・・。

初めはぎこちなかったマギーだが、仕事に慣れてくるやいなや、
店のオーナー、ミキにつけてもらった
源氏名「イリーナ・パーム(てのひら)」の穴の前には連日長蛇の列。
なんと彼女はゴッドハンドの持ち主だったのだ。

ライバル店から引抜きを受けるほどにまでなったマギーは、
次第に自分自身に自信と誇りをもち、新たな自分を発見し、女性としても輝いていく。
しかし、オリーの手術費用も工面し、すべてがうまく行きかけた矢先、
息子のトムに仕事の事がばれてしまい激しく非難されてしまう…。


愛するものへの無償の愛、愛するもののためならどんなことでもやり通せる強さ、
そんな強さを持っていれば運命は変えられる。
自分らしさとピュアな心とプライドと、ほんの少しの勇気を持つことの大切さ。
そして、人生のどん底にいても「人のために」「自分のために」生きることに喜びをみつけることで、人はこんなにも輝くことができるのか…

マギーはラッキーホールで新しい自分を見つけ、
ラッキーホールから新しい人生に旅立っていくのだろうな。
マリアンヌ・フェイスフルがマギーを演じることに意味がある。そう感じた。

61歳になるマリアンヌは今年、待望のコンサートツアーも行なうという。
60年代の伝説のミューズが復活。地獄を見た女の底力を見てみたい。
こうなったら、ミックもぼんやりしていられないぞ!

by Ricophoo | 2008-01-12 22:54 | 映画