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ぼくの大切な友だち

懸賞 2008年 08月 24日 懸賞

f0036354_091073.jpgパトリス・ルコント監督作品「ぼくの大切な友だち」を観た。
ダニエル・オートゥイユ扮する美術商のフランソワは
自分自身の誕生パーティーの席で気の強い
女性共同経営者に「アナタは友達がいない」と煽られ
腹を立てた彼は10日以内に親友を連れてくると反論。
落札したばかりの20万ユーロの壷を
賭けるとまで宣言してしまう。
さっそく翌日親友候補リストを作成し、上から順に当たった彼は、しかし自分が誰からも好かれていなかった事を知る。
成功と富を手にし、順風満帆と思っていた自分の人生が、
じつは大いなる欠陥品だったかもしれないと知らされる。
焦ったフランソワは、なんとか友だちを見つけようと
パリの街を友だち探しに奔走する。

しかし、友だちなんてそう簡単に作れるものではない。
しかも、性格も悪く空気も読めないフランソワを
誰も相手にはしてくれない。
「友だちの作り方」という本を買ったり
「友だち作り」の講習会に参加したり
不器用な中年男の悲哀が滲み出て、おかしくもあり、悲しくもあり・・・。

ただ一人、皆にやさしく親切なタクシーの運転手だけは
彼に対してとても親身になってアドバイスをしてくれた。
しかしこの運転手にも、じつは友達と呼べる相手など
いないことがすぐに明らかになる。
「"誰とでも"友達になれるってのは、"誰とも友達になれない"と言うこと同じだ」
との台詞が心に突き刺さる。

人を信じすぎて傷ついてきた男と、人を信じることもなく傷つけてきた男。
傷つけ、傷つき合いながら、この二人の不器用な友情は形をかえて芽生えていく。

君にとって僕は何万匹もいるキツネの中の一匹。
でも互いになじめば、大事な存在になる。
君は僕のたった一人のひと。
僕は君のたった一匹のキツネ。

友だちとは作ろうと思ってできるものではなく
気がついたら自然に友だちになっているものだと思う。

友だちがいれば楽しいことは二倍に
悲しいことは半分になる。
友だちって素晴らしい。
けど誰かのたった一匹のキツネになることって案外難しい。

by Ricophoo | 2008-08-24 00:14 | 映画 | Comments(0)