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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

懸賞 2008年 12月 05日 懸賞

f0036354_23303692.jpgもし生まれ変われることができるのなら
今度生まれてくるときは、ダンスのDNAを身体の中に持って生まれて来たい。
というのも、私の体の中には踊りを踊るというDNAが組み込まれていないからだ。
幼稚園で習うお遊戯の時間も、みんなが楽しそうに練習をしている中私は一人、ぼんやり立ち尽くし途方に暮れていた。
私だって、御他聞に漏れず、踊りを見ると、心が弾み、音楽に乗せて身体を動かしてみたい!という気持になる。
長い人生の中で、何度か踊りを踊るという行為を試みたこともあるが
DNAが組み込まれていないため、右の足を出していいのか左の手を出していいのか
頭が真っ白になって身体が、全く言うことを利かない。
その上、そんな時に、必ず心の中のもう一人の自分が背後から「アンタなにやってんの?」と
薄ら笑いを浮かべ私に囁くのだ。そうなると、もう恥ずかしくて手も足も出なくなってしまうのだ。

刻むビートに乗せ、自由自在に身体を動かし自分自身を表現してみたい!

今から、もう30年くらい前になるだろうか?
一つのミュージカルとの出会いがあった。

それは、自分が踊らずとも、まるで自分が舞台狭しと右へ左へ、思い存分踊りを踊っているような、そんな気分を味あわせてくれた、舞台「コーラスライン」との出会いだった。

地方の平凡な女子高生だった私は、劇団四季による初演の「コーラスラインを」
なけなしのお小遣いをはたいて、何度も観にいった。
前田美波里さん、浜畑賢吉さん、飯野おさみさん、市村正親さん、久野亜希子さんの時代で、あまりに通いつめて、とうとう出演者の皆さんの発声練習まで見せてもらったこともある。
今だから言えるが、歌もセリフも覚えて、誰もいない部屋で、密かに一人コーラスラインを演じていた。
「コーラスライン」は当時の私のすべてだった。

その後、劇団四季では、何度もロングラン公演を行なっているのでそのたびに劇場に足を運んだ。
リチャード・アッテンボロー監督での映画化もされ、もちろんレーザーディスクやDVDも購入し、擦り切れるほど観た。

私にとってのミュージカルは一にも二にもコーラスラインなのである。

先日、渋谷Bunkamuraル・シネマで「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」というドキュメンタリー映画を観て来た。
ブロードウェイの長い歴史の中で、初めてオーディション会場にカメラが入ることが許されたことでも話題になっている作品だ。

2006年、本場ニューヨーク、ブロードウェイで16年ぶりに「コーラスライン」が
再演された。

その再演のためのキャストを決めるオーディションが始った。

8ヶ月のオーディションで合格するのはたったの19人。
その夢のチケットを手にするために世界中から3000人ものダンサーが集った。

緊迫したオーディションの模様と審査風景は映画や舞台以上に息を飲む。
淡々と、しかし熱くオーディションは続いていく。

8ヶ月にわたるオーディション。合格する保証はどこにもない。
報われる可能性がはてしなく低いにもかかわらず、努力を続けるダンサーたちの姿が胸をうつ。

落選した者は別のオーディションに向かう。オーディションに合格した者も「コーラスライン」が終わればまた次のオーディションに向かう。「コーラスライン」に出演できたからといってスターになることを約束されたわけではない。
現にオリジナル・メンバーは誰ひとりスターになっていない。
それでもダンサーたちにためらいはない。
踊りが、ダンスが好きだから・・・ただひたすらに踊る。
ラストに流れる“What I Did for Love”(愛した日々に悔いはない)の歌詞が
彼らの気持をすべてあらわしていると思う。

♪悔やまない 選んだ道がどんなにつらく この日々が報われず過ぎ去ろうと ・・・
泣かないわ、好きだからこそ、命燃やして、生きた日々に悔いはない
ひたすらに・・・・この道を・・・・♪

帰り際、HMVでサウンドトラックを買ってしまった。

また私の中で、伝説の一人「コーラスライン」が再演されるだろう。
しかも29年ぶり。

by Ricophoo | 2008-12-05 23:21 | 映画