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地獄の100キロ野辺山ウルトラマラソン完走記(その6)

懸賞 2009年 05月 29日 懸賞

【20キロ~42キロ】
野辺山の坂の恐ろしさはウワサに聞いており、いつ,その恐ろしい坂が目の前に現れるのかと内心ビクビクしながら走っていましたが、初めに現れたのはトレイルコースのような林道を通るなだらかな坂道でした。ゴロゴロとした雨に濡れた小石の上は実に走りにくかったですが、前を行く人の足取りをヒントにしながら、次にどこに足を置けばいいのか、パズルの答えを解くような気分で、終始苦しいという感じはなく、とても楽しくあっという間に1908メートルの最高ポイントにたどり着きました。
実はその頃、問題を抱えていたのは、お師匠でした。林道コースに入る前、重さんがトイレ休憩を取るというので別れ、しばらくはお師匠と並んで走っていましたが、坂に入ってからは、お師匠は、ずっと私の後ろを走っているようでした。脂汗を滲ませ、とても苦しそうな表情をしています。
「大丈夫?」と声をかけると「ちょっとダメかも・・・」とかなり弱気な発言。
まだ20キロも走っていないのに・・・なんだかこちらも不安になってきました。
私の体調は林道コースでも快調そのものでした。あまりにもいいリズムで走れていたので、ズンズンと先に進んでエイドで待っていると、お師匠が「後ろも振り返ってくれない・・・」と、私に対して憎々しげな表情を浮かべ嫌味を言ってきます。
私も、せっかくのいいリズムを狂わせたくないので、できればエイドも立ち止まらずに行きたいところです。険悪な雰囲気になりそうでしたが、そこは大人の対応。
「最後まで一緒に頑張ろう!」などと、その場はキレイごとを言ってお茶を濁しました。
最高地点を過ぎると、長い下り坂を一気に駆け下ります。
実は、この下り坂が要注意なのだそうです。まだ小さな小石が転がっている林道ですから、調子に乗ると、滑って怪我をする方も多く、また急勾配で、距離もハンパじゃないので必ず後で、足にツケが回ってくると、お師匠や、やまちゃんタイガーさんに聞いていたので、なるべくスピードを出さずに、足元に気をつけて慎重に走ることを心がけました。
42キロの八峰の湯からの下りでは、舗装路になり少しずつスピードを上げていきました。
せっかくいいリズムに乗って大勢のランナーを抜いても,お師匠が途中に何度かトイレに入るので、お師匠を待っている間に同じくらいのランナーに抜かれて、少しイライラしました。
しかし、置いていくとあとで、またどんな嫌味なことを言われるやも知れません。
ここはグッと我慢です。大人です。
お師匠はトイレで出すものを出したせいか、この頃には、かなり体調が復活してきたようで、走りもずいぶん軽くなってきました。

by Ricophoo | 2009-05-29 00:18 | スポーツ

地獄の100キロ野辺山ウルトラマラソン完走記(その5)

懸賞 2009年 05月 28日 懸賞

【スタート】
朝、4時前に起きて、顔を洗いおにぎりを3個食べ、着替えを済ませました。
昨夜から降り続いている雨はまだ止んでいません。冷たい雨でとても肌寒いです。
支度を終え、お師匠とスタート地点へ向います。走っている間に天気も回復すると予想して、テントと荷物はそのままにしておきました。テントからスタート地点までは、駐車場を横切って直ぐの1、2分の所です。もうずいぶんランナーが並んでいます。一番前ではありませんが、最前列から10メートルくらい後方に並びました。
知っている人が近くにいるかと思いキョロキョロ探しましたが見つからず、号砲をまっていると、後の人が、私のウェストポーチが開いていると教えてくれました。
見るとその方はデカフォレストランナーさんでした。デカフォレストとは、野辺山ウルトラマラソン100キロの部を10回以上完走した方に送られる名誉ある称号です。号砲まで少しお話をさせて頂きましたが、スタート前にデカフォレストランナーの方とお話できるなんて、何とも縁起がいいことだと、ちょっと嬉しくなりました。
そうこうしている間にスタートの号砲です!「さあ!100キロ苦しんでいきましょう!」デカフォレストランナーさんに、ある意味最高のエール(?)を頂きました。
お師匠と並んでゆっくり走り出します。
厚着をしている上に、ウィンドブレーカーを着用して、帽子を被り、手袋の中にはホカロンを入れてたので、雨も気にならず、寒さも全く感じません。
走り始めはキロ7分くらいでしょうか・・・しばらく走っていると前方に重さんを発見。
重さんはランシャツに100均で買ったというレインコートで走っていました。ランシャツ姿が、とても寒そうだったので、ホカロンを一つあげました。
おしゃべりをしながら走っていると、知らず知らずにスピードが上がってきて、何度もお師匠や重さんに「速いよ!」とたしなめられました。自分ではそんなに上げていないつもりですが・・・周りのランナーのスピードに、ついつい釣られてしまいます。
野辺山前にはモチベーションダウンでどうなることかと思っていましたが、走り出してしまえば、気持も乗っかって、なんとか快調に走り出すことができました。
体調もなんだかとても良さそうです。

by Ricophoo | 2009-05-28 23:19 | スポーツ

地獄の100キロ野辺山ウルトラマラソン参戦記(その4)

懸賞 2009年 05月 22日 懸賞

【レース前日】
f0036354_22454267.jpg毎年野辺山には、新宿から鈍行列車に乗って行きましたが、今年は贅沢にもツアーバスを利用しました!新宿西口を12時に出発してお弁当を食べたりビールを飲んだりしながら、明日100キロ走ることなどすっかり忘れ、ちょっとした小旅行気分です。




f0036354_22573535.jpgf0036354_22543732.jpg
休憩のサービスエリアでは顔出しパネル発見!さっそく激写!お師匠さすがです。パネルと、もはや一体化しています。このお姫の写真は、悲しいことがあった時、ひと笑いできそうな貴重な一枚になりそうです。
そうこうしているうち3時には現地に到着!快適なバスの旅を満喫しました!
野辺山到着直後にパラパラと雨が降り出しました。
今回宿を予約しなかったので、自宅からテント持参で野宿です。会場近くの小高い公園の屋根付ベンチの所に、まだ少しスペースがあったので、お師匠も私も慌ててテント設営に取り掛かりました。荷物を置いて受付を済ませ、近くのコンビニへレース当日の朝食と帰りのバスの中で食べるものを買いにいきました。

【前夜祭】
夕方5時半からは、野辺山の前夜祭が始まりました。
1000円のチケットで、パスタやカレー、サラダ、から揚げ、フルーツなどが食べ放題です。
飲み物も、地ビールや缶チューハイ、ジュースに烏龍茶、牛乳に飲むヨーグルトなどがあり、お腹いっぱい食べたり飲んだりしました。
f0036354_23251124.jpgf0036354_2326760.jpg会場では、ネオスさん、モトチカさん、すかしかしぱんさん、スーザンさん、244君、重さん、イ・ヌリさん、山○さん、よりさんたさん、まなぴーさん・・・本当にたくさんの方にお会いし、お互いに明日の健闘を誓い合うことができました!


お師匠は、今年も山梨学院大学のチアガールの踊りに発狂寸前でした。あのチラリがたまらないんだろうな。毎年ご丁寧にデジカメで動画を取っているけど、後で見たりするのかな・・・その様子を想像すると実に不気味です。
f0036354_2329458.jpg宴もたけなわ、後を振り返ったら、なんとこのウルトラの主催者でもある、ランナーズウェルネスの坂本雄次さんがいらっしゃるではないですか!
すかさず近寄り、一緒に写真を撮ってもらいました。重さんありがとう☆




【睡眠】
前夜祭が終わり、すぐに自分のテントへ戻りました。
明日の準備を終え、とくにすることも無いので、お師匠に挨拶を済ませ、8時前には寝袋に包まって寝ました。私は30秒もあれば深い眠りにつけるという特技をもっているので入眠には苦労しませんが、眠った時間が早すぎました。
そろそろ3時くらいかな?と思って目を覚ましたら、まだ11時前でした。
外は激しい雨です。音を立てて強い風がテントを揺らします。すっかり目が覚めてしまいましたが、まだ眠らなくちゃという焦りで、テントの中をのた打ち回りながら、野辺山の夜は更けていきました。

by Ricophoo | 2009-05-22 22:59 | スポーツ

地獄の100キロ野辺山ウルトラマラソン参戦記(その3)

懸賞 2009年 05月 21日 懸賞

【ウェアなど準備したもの】
野辺山レース当日は雨。最低気温6.8℃、最高気温14.5℃
時折強く吹き降ろしてくる風がとても冷たく感じました。
週間予報で17日の雨の予報は、ずっと変化がなかったので、ウェアについては、とにかく寒さ対策を心がけて決めました。
上は水色の長袖アンダーアーマーの上にKappaのブルーの襟付半袖シャツ、その上に赤のNIKEのウィンドブレーカーを着用しました。
下はCW-Xウィメンズスタビライクスモデルのロングタイツにアンダーアーマーのショート丈のパンツ。
靴下はX-socksのランニングショート。また雨が体に入らないよう首には万能バンダナをしました。あとは手袋とキャップ。シューズは去年の初ウルトラでも履いたアシックスのニューヨークGT2130ブラックです。
手袋の中には小さなホカロンを二つ忍ばせて走りました。
f0036354_04011100.jpg今回のウルトラ参加のために買ったものと言ったら靴下くらいでしょうか・・・。
X-socksのランニングショートは、ちょっと高めで2100円もしますが、今まで使用していた同じX-socksのスピードワンというシリーズの靴下が、これまでのフルやハーフのレースでも大活躍してくれたので、長距離用のランニングショートを迷わず購入しました。
腰にはペットボトルが入れられる少し大きめのウェストポーチ。
ウェストポーチの中身は財布と携帯、ポケットティッシュ、パワージェル5個、アミノバイタル1袋、スーパーヴァーム粉3袋、ファイテンのアームウォーマー、ロキソニン4錠、ペットボトルにはスペシャルスーパーバーム(スーパーヴァームを2袋をスポーツドリンクに溶かしたもの)が入っています。
野辺山100キロの着替えポイントは42キロ、58キロ、87キロの3箇所です。その中の2箇所を選び自分の荷物を置いておけます。
私は58キロにクールインフィットという筋肉消炎剤のスプレーと、パワージェル5袋(後半戦用)あとはブドウ味の一口ゼリーを袋に入れておきました。
また87キロの着替えポイントには後半戦に備えた寒さ対策のための長袖Tシャツを用意し、他に、レース中に胃がやられて食べ物が食べられなくなったときのために100均で買ったボトルタッパーにプロティン2袋を入れておき、エイドのスポーツドリンクと一緒にパワージェルを溶かして飲むように準備しました。(これは去年のウルトラ直前講習会で教えてもらったものです)
着替えポイントと言っても、前回と同じで、着替える気力も余裕もなく、また特に着替える必要も感じませんでした。プロティンに関しても、今回特に胃に負担もかからず、何でも美味しく食べられたので、これを準備したからと言ってどのような効果があったかは、はっきり言って良く判りませんが、やはり気は心。準備しているだけで安心感を得ることができました。

by Ricophoo | 2009-05-21 00:15 | スポーツ

地獄の100キロ野辺山ウルトラ参戦記(その2)

懸賞 2009年 05月 19日 懸賞

【野辺山前のトレーニング】
ウルトラへ向けてのトレーニングの中にLSDを積極的に取り入れていくことは、とても大切なことだと思います。スピードは全く要りませんが、とにかく長い時間体を動かし続けることが
必要だと感じます。
実は野辺山1ヶ月前の4月中旬まで、毎週のようにレースに参加していたため、その大切なLSDトレーニングを行なう時間が今回殆どありませんでした。
時間ができたのはGWの5日間。
4月29日 新宿から石神井川沿いを豊島園先まで辿った46キロ走。
5月1日 通勤ラン17.5キロ
5月2日 砧公園往復20キロ。
5月3日 渋谷から柴又へ江戸川沿いを走った50キロ。
5月5日 赤羽岩淵から荒川上流を目指し雨の中鴻巣までの58キロ。

しかし、短い間に、長い距離を詰め込みすぎたせいで肉体的な疲労はもとより、精神的に大きなダメージを受けてしまいました。
疲労が蓄積され、体中が重く、自分で自分の体や心をコントロールできなくなり、刻々と近づいてくるレースの日に、ただただシューズを見つめ焦るばかりでした。そしてついには「走りたくない」気持が心の中を支配していきました。
ウルトラに一番必要な気力という言葉をどこかに置き忘れてしまったようでした。
ウルトラに一番大切なのは、トレーニングより、実は「絶対完走するぞ!」という強い気持と気迫を持つことです。多分それがすべてです。

できたら、LSDはレースの3週間前までに終らせておくのがベストかと。
貯まった疲れはなかなか取れないものだと実感しました。

by Ricophoo | 2009-05-19 23:10 | スポーツ

地獄の100キロ野辺山ウルトラマラソン参戦記(その1)

懸賞 2009年 05月 18日 懸賞

f0036354_21523419.jpg5月17日、第15回星の郷八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソンに参加してきました。
去年初めて参加したチャレンジ富士五湖ウルトラマラソン後、平塚で行なわれた24時間マラソンを体験し、今回で100キロ以上の距離を走るレースは3回目となります。
星の郷八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソンは、標高差1000mの大自然の中を走り抜ける日本で一番過酷なウルトラマラソンと称され、「野辺山を制する者はウルトラを制す」とまで言われています。


そんな過酷なレースに、どうして自分がエントリーをしたのか、実のところ記憶が飛んでいてよく思い出すことができません。
酔っぱらって気持が大きくなっていたのか、パソコンの前で、そのコースの恐ろしさも知らないまま、軽い気持でエントリーの画面に向ってポチっとやってしまったのが、すべての始まりだったような
気がします。
意外とウルトラ参戦というのは、ヒトに背中をポンッと押されるとか、みんなの前でつい宣言しちゃうとか、軽い気持や、その場の雰囲気や勢いで決めてしまわないと、なかなか決心できないような気がします。あれこれと考え出すと、走り出す前に「自分には無理だ」と決め付けてしまわれる方もいらっしゃると思いますが、やってみなくては、その先のことは誰にも判りません。人間には無限の可能性が秘められている、極限状態を体験して、完走してもしなくても、その先に見えてくるものが誰にも必ずあります。
それは、自分自身に対する甘えや傲慢さだったり、今まで気がつかなかった自分の強さや、小さな箱に入れられ忘れかけていたキラキラ光る自分自身のプライドだったり・・・。
ウルトラは走りながら、無になる瞬間が何度となく訪れます。目の前には一本の道。ランナーはたくさんいても、競争相手ではありません。頼れるのは自分の心、そして戦う相手も自分の心です。私は毎回、ウルトラへの参加を自分自身と向き合い、自分自身を見つめ直すいいチャンスだと捉えています。
一年に一度、こういう日があってもいいかな?などと思ったりしています。

by Ricophoo | 2009-05-18 21:57 | スポーツ