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音楽

懸賞 2010年 10月 02日 懸賞

f0036354_23243413.jpg息子が小さい頃、ほんの僅かな時間ヤマハ音楽教室に通わせたことがあった。
歌を歌ったり、オルガンを弾いたり・・・幼心にも音楽を楽しんでくれれば・・・そして、将来はエレクトーンやピアノなどカッコよく演奏なんかしてくれたら!と親の勝手な思惑でヤマハ音楽教室の門を叩いた。

息子は、その頃「自分は自動車だ」と思っていたし、将来の夢は「バナナになる」ことだった。
そんな息子が、大人しく先生の言うことをきいて、リズムに合わせて歌をうたったり、踊りを踊ったり、ましてやオルガンを弾くことなど、できるわけがない。
どうしてそんな簡単なことが予想できなかったのだろう。
親ばかとしか言いようがない。しかしそれでも、親ばかの私は淡い、微かな夢を見たかったのかもしれない。

息子は、息子らしく息子のやり方でヤマハを楽しんでいた。
ジャイアンもまっさおになる歌唱法、リズムなどお構いなしにタンバリンを叩き、狂ったように鈴を振り、オルガンなど目もくれず教室中を暴れ周り、優しいヤマハの先生の顔を毎週のように引きつらせていた。

ヤマハの先生には申し訳なかったが、1年くらい通わせて、結局止めてしまった。
先生への申し訳なさが親ばかの思惑より、まさってしまった。

そんな息子が、大学に入って、バンドをやり始めた。
ベースの担当だという。
本当にやっているのか?弾いているフリをしているだけなんじゃないか?
にわかに信じがたい。

それでもバイトで貯めた小遣いで、ベースの数が1本、また1本と増えていく。
部屋の中から、メロディにならない「ボン」とか「ブン」とかいう音が聞こえてくる。
毎日毎日、来る日も来る日も、それは熱心に練習していた。
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そしてとうとう、今夏ロックバンドのコンテストで息子のバンドが優勝してしまった。
プロの人の力を借りてレコーディングもした。
CDが出た。
あの有名な屋根裏や吉祥寺のライブハウスで毎週のように演奏をするようになった。
人気もでてきたようだ。

ヤマハは無駄ではなかったのか?
答えは「否」だ。

親の思惑だけでやる気のない子供に習い事をさせてもお金の無駄になるだけだ。
子供は親の思い通りには育たない。
自分で本当にやる気があれば、時期がくればいつかやるものなのだろう。
遅まきながら、気がついた。

息子は息子なりに、息子のやり方で今、音楽を楽しんでいる。

by Ricophoo | 2010-10-02 23:25 | 息子ネタ | Comments(8)