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毛抜き

懸賞 2011年 06月 26日 懸賞

いい毛抜きを買った。
いい毛抜きといっても、1300円ほどの毛抜きだ。
日ごろ100円ショップで買った毛抜きを使っている自分にとっては、かなりのぜいたく品である。
100円ショップの毛抜きは、やはり100円の働きしかしない。
ここぞという瞬間に、力を入れて引っ張るが、掴んだと見えた毛は毛抜きの刃の部分を、かすめただけで、すり抜け、あえなく肩透かしを食らわされる形になる。
そんな空振り感覚には毛抜きで毛を抜くたびに毎回イライラさせられる。
確実に手中に収めたはすの幸せを、寸でのところで失う感覚。
その喪失感は、想像以上にストレスがたまる。
お金は貯まらないのに、ストレスだけがたまっていく。
しかし、そんなストレスとはもうさよならだ!
私はいい毛抜きを買ったのだ。

いい毛抜きで試しに眉毛を一本抜いてみる。
狙った毛を挟み、軽く力を入れて引いてみるとスッと素直に抜ける。
刃の部分から毛がすり抜ける気配無く確実に、刃は毛をしっかりと捕える。
もう一本、更にもう一本・・・・
気がついたら、片方の眉毛だけが異様に細くなってしまった。

狙った獲物は逃がさない。
THEストレスフリー。
百発百中だ。
あんなところや、こんなところも、そしてまさかそんなところの毛まで。

面白いように抜ける喜びに興奮し、思わず我を忘れて毛抜きに没頭する。

1300円の瑣末な贅沢が大きな幸せをつれて来る。

1300円の毛抜きでこんな幸せを感じるのならば、日本の名工が作った
桐の箱に入っているような毛抜きなら、いったいどんな世界が待っているのだろう?

夢や欲望は果てしなく膨らむ。

by Ricophoo | 2011-06-26 00:37 | その他 | Comments(2)