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よってたかって春らくご‘16 21世紀スペシャル寄席ONE DAY

懸賞 2016年 04月 24日 懸賞

f0036354_0482764.jpg4月16日有楽町のよみうりホールで行われた「よってたかって春らくご‘16 21世紀スペシャル寄席ONE DAY」夜の部を観に行きました。
本日の出演は
前座 柳亭市丸さん【金明竹】


●柳家三三さん【元犬】元犬は前座の方から大御所の方々まで演じられるあまりにも有名な噺ですが、この王道過ぎるお噺を慣れ合うことなく丁寧に小気味よく演じられるのはさすが三三さんだと唸りました。今日の三三さんのサゲは、シロのお母さんが実はお元さんだったという、初めて聴く予想外バージョンで新鮮でした。

●三遊亭兼好さん【締め込み】存在そのものが個性となっている落語家さんも多くいる中で、兼好さんは観客の気持ちに寄り添って一緒になって噺の中の登場人物の個性を輝かせてくれる稀代のストーリーテラーだと思います。この「締め込み」という演目は初めて聴く噺でしたが、面白くておかしくて本当にお腹を抱えて笑ってしまいました。泥棒が遠慮がちに勧められたお酒を飲み、酔っていく様は、もう抱腹絶倒!本日、横綱級の人気落語家競演の中、この日の兼好さんは頭一つリード!観客を噺の中にぐいぐいと引き込む兼好マジックに感動です。次は独演会観に行きたいです。

仲入り

●柳亭市馬さん【粗忽の使者】落語ブーム再燃で会長は東奔西走、忙しいのでしょうね。まくらもそこそこで粗忽の使者。平成25年5月に上野鈴本で死ぬほど笑わせてもらった噺です。市馬さんの噺を存分に聴きたかったので、このコンパクトで短めな流れが非常に残念です。しかし、そこはやっぱり市馬さん!噺は短めでも存分に笑わせてもらいました。

●柳家喬太郎さん【へっつい幽霊】最近喬太郎さんの新作を聴く機会がありません。ひたすらバカバカしくナンセンスな喬太郎さんの新作は大好きです。でも喬太郎さんの古典は新作の時の表情とはまた違った魅力で溢れています。「へっつい幽霊」は1773年からある古い噺。文字通り喬太郎さんの古典落語です。小細工なしのストロングスタイルの落語で笑わせてくれました。

終演後よみうりホールの外に出たら、和服姿の兼好さんがマスクをして歩いていました。
「とても面白かったです!」とお声をかけたら、わざわざマスクを外して「ありがとうございます」と笑顔の神対応。とてもジェントルな方でした。お人柄が落語にも滲み出ています。
もう今年は兼好さん押しで決まりです。

by Ricophoo | 2016-04-24 00:20 | 落語

半蔵門の三青年と麹町の釣り小僧

懸賞 2016年 04月 17日 懸賞

f0036354_8553477.jpg今年も桜の季節が終わった。
皇居、国立劇場、神田川沿い、千鳥ヶ淵、靖国神社、四ツ谷、呑川、多摩川…毎年都内を縦横無尽に走りながら、桜の名所と言われる場所のたくさんの桜を観ることができた。
桜を見ながらスマホで写真を撮った。撮った写真を見返していると毎年同じ桜を必ずと言っていいほど同じアングルから撮っている。心の動きや行動パターンが毎年悲しいほど変わらないということか。そんなことを思いつつも、きっと来年も同じ桜を同じように撮った写真がスマホの中に収められるに違いない。

そして今年も相変わらずの定点観測。桜をバックに半蔵門公園の三青年である。
思えばかわいそうな三青年だ。半蔵門に集う鳩の群れに完全にバカにされている。
鳩たちは彼らの頭上に止まり、これでもかというほどフンを垂れ流す。彼らの顔や背中には幾重にも浴びせられた筋状の鳩のフン。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、懸命に裸で堪えている姿には華やかな桜の陰に涙を誘う。憐れ半蔵門の三青年。

しかし彼らの悲しみは鳩のフンだけにはとどまらない。
世間では格差社会と言われて久しいが、じつは銅像の世界にも確実に格差社会は存在するのだ。

麹町の地下鉄の入り口に「夏の思い出」という小さな少年の銅像がある。
麹町の釣り小僧だ。
なぜ格差社会というのかというと、半蔵門の三青年が一年を通じて鳩フンの被害を受けながらもガチ全裸で過ごしているの対しこの釣り小僧はチョッキとズボンをを着ているにも関わらず、そのまた上に洋服を着用しているのである。それはもう重ね着とかの範疇を超えている。

f0036354_983712.jpg或る時は洒落たデニムのボトムと手拭をアレンジした小粋なシャツで普段使いのコーディネート。












f0036354_99897.jpgハロウィンの頃には仮装よろしくハロウィン仕様の衣装を身に纏い、木枯らし吹く寒い季節には手編みのウールのベスト。(マフラーを巻いている時もある。)お祭りシーズンには鯔背な半纏姿、









f0036354_9104825.jpgこれは花笠祭の頃だろうか?帽子の上に花笠まで被せる念の入れようだ。








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春と秋の火災予防週間の頃になると決まって消防服姿に変身する。とにかく釣り小僧は衣装持ちである。何度も言うようだが釣り小僧は服を着ているのにである。

日本人は遠い昔からお地蔵さまに笠を被せたり、前掛けを着せたりしてきた。
寒くて可愛そう。という優しさからくる発想なのだろう。しかしなんだかなあ。こういう街中のオブジェって芸術作品なわけで。作者の意図や芸術性を無視してるよな・・・。


f0036354_9121499.jpg数年前釣り小僧の前に「いたずらしないでね」っていう張り紙が貼ってあったけど、どちらが「いたずら」なんだか。

格差是正!半蔵門の三青年にも洋服とは言わないまでも鳩よけの傘でも持たせてあげたいものだが。

by Ricophoo | 2016-04-17 09:17 |