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落語協会新作台本まつり

懸賞 2017年 03月 28日 懸賞

f0036354_23492533.jpg3月26日池袋演芸場で行われた「落語協会新作台本まつり」に行ってきました。

開口一番は三遊亭ぐんまさん【桃太郎】
●三遊亭たん丈さん【金明竹】たん丈さんは秋田県男鹿の出身とのこと。マクラの(なまはげ小噺)でウォーミングアップ後、秋田弁を駆使しての金明竹。関西弁とはまた違った趣がありました。
●入船亭扇治さん【割引寄席】初めて寄席に来た学生の客に、チケット売りのおじさんが各種割引をしている間に落語が終わってしまうという新作落語。各種割引内容が笑えます。
●林家時蔵さん【幽霊蕎麦】奥さんが供養してくれないので成仏できず幽霊となって現れた気の弱い旦那。「自分の法要代金くらい自分で賄え」という奥さんの指示でお蕎麦屋さんをやることになった男の哀愁漂う滑稽話。シュールさがたまりません。マクラの下呂温泉ネタが最高。
●のだゆきさん【音楽パフォーマンス】いつもながらその演奏テクニックの素晴らしさに感服。大小2本のリコーダー同時演奏や頭で引くピアニカ演奏など、パフォーマンスというよりマジックに近い感覚。地味にすごい!
●川柳つくしさん【接待ゴルフ】先輩の代りに取引先のお偉いさんとの接待ゴルフを任されたゴルフ初心者のOLのハチャメチャぶりが可笑しい滑稽話。
●柳家小ゑんさん【かつらのサラリーマン】←(演目名いろいろ調べてみましたが分かりませんでした。)2年間の海外赴任を終えて帰国したハゲのサラリーマン。かつらを被って新たな人生を生きようとするも・・・。小ゑんさん自体が禿げてるから無理なく確実に笑いがとれます。
仲入り
●三遊亭粋歌さん【わんわーん】
●三遊亭彩大さん【島の学校】離島で生徒一人の小学校を舞台に、生徒と先生の軽妙なやり取りが笑えます。生徒一人だけの学校ってマジでこんな感じなのかなー?
●ダーク広和さん【マジック】ロープやカードを使ったマジック。ダークさんのユルい語り口と優しい笑顔は会場を和ませてくれます。最前列に座ったので、マジックの手伝いをする羽目に。近くで観ているのにタネが全く分らず。この方も地味にすごい人。
●桂才賀さん【カラオケ刑務所】33年間もボランティアで全国の少年院や刑務所の慰問を続けていらっしゃる才賀さんならではの演目です。この噺は落語協会が毎年募集している新作台本の優秀作品とのこと。それにしても才賀さんの顔が怖い。

ここのところホール落語ばかりで久しぶりの寄席でしたが、最前列に座ると舞台そでからの声も聞こえたりしてなかなかいい雰囲気を味わうことができました。

by Ricophoo | 2017-03-28 23:33 | 落語 | Comments(0)

「一之輔のすすめ、レレレ~vol.13」

懸賞 2017年 03月 12日 懸賞

f0036354_227867.jpg練馬文化センター小ホールで行われた「一之輔のすすめ、レレレ~vol.13」へ行ってきました。

開口一番は
●柳家小んぶ【たいこ腹】身長187㎝もある立派な体躯と落ち着いた話しぶり、ふたつ目と聴いてびっくりしました。相撲取りに間違えられ赤ん坊を抱いたというマクラの所作、独身なので赤んぼの抱き方がおかしいと一之輔さんの高座でさりげなくチクリ。確かに。日々勉強ですな。

●春風亭一之輔【不動坊】講釈師の未亡人との縁談に浮かれる吉兵衛とその吉兵衛に嫉妬する長屋の独身3人組と近所の落語家が巻き起こすドタバタ滑稽話。吉兵衛の浮かれっぷりがたまらなくおかしかった。浮かれすぎて落ち着かない男が一之輔さんの体にとりついたかのよう。こちらまでへとへとに疲れるほどの熱演、落語を聴くのに体力も必要だと思った瞬間。

仲入り

●ヘルシー松田 【コミックマイム】今まで見たことのない系ジャンルの人。いったいどこで見つけてくるんだろう?寄席でしかみられない芸人さんっていう人も結構いるけど、ヘルシー松田さんはきっと道端で捕まえてきたという感じ。
海のいきものたちという演目で演じた「わかめ」「こんぶ」「子持ちこんぶ」
「鳥のようにあるくおばさん」に大爆笑するも哀愁感半端ない。

●春風亭一之輔【団子屋政談】一之輔さんの落語の中で好きな演目の一つ「初天神」。
親子が初天神詣りに行き、「何もねだらない」と約束した金坊が飴や団子を買ってもらおうと手を変え品をかえて駄々と理屈を捏ねる小生意気な様と断固として応じるそぶりを見せない父親との攻防戦がとにかく可笑しい噺。
この序盤の「初天神」だけでも大満足なのに、なんだか噺が思いもよらぬ展開に…
なんと食べ掛けの団子を何度も蜜壺に入れられた団子屋が怒って大岡越前に訴え出てしまいます。遠島〈南の自然豊かな島への遠島希望〉を望む
金坊ですが、初めは呆れていた大岡越前が、どういうわけか金坊と一緒に天神詣りに行くことに…。
ハチャメチャな展開のなか見事な大岡裁きで親子喧嘩も一件落着!この「初天神」と「大岡政談」のまさかのコラボ(改作)作品には、とにかく笑わせてもらいました。
この「団子屋政談」新作落語かとおもいきや、実は2012年(今から5年も前)に、ある落語会の無茶ぶり企画で誕生した噺なのだそうです。
それにしても一之輔さん演じる金坊のキャラクターは他の追随を許さない唯一無二不動の鉄板キャラですね。
一之輔さん地元、練馬で大暴れの落語会でした。

by Ricophoo | 2017-03-12 22:07 | 落語 | Comments(0)

赤猫異聞

懸賞 2017年 03月 11日 懸賞

f0036354_0373799.jpg浅田次郎著「赤猫異聞」を読了。
稀代のストーリーテラー浅田次郎が描く義理と人情のエンターテイメント小説、まさに浅田文学の真骨頂ここにありき!といった作品だった。

時は幕末から明治維新の混乱の時代。江戸の制度を中途半端に引きずっていた明治元年の伝馬町牢屋敷を襲った大火災の中、解き放たれた三人の罪人。夜鷹の大元締め白魚のお仙、博打打の信州無宿の繁松、江戸市中で官軍の兵隊を夜な夜な斬ってまわっていた旗本の七之丞。鎮火後、三人共に戻れば無罪、一人でも逃げれば全員死罪。全員戻って来なければ同心の丸山小兵衛が切腹という条件。

罪人たちのそれぞれの葛藤。情けや義憤、心の機微が鮮やかに描かれている。しかし、なにより二人の牢役人達の侍としての矜持に強く胸を打たれた。
「法は民の父母なり」ならば、世が乱れて法が父母の慈愛を喪うたとき、その法に携わる者は自らを法と信じて、救われざる者を救わねばなりますまい。おのれ自身が民の父母にならねばなりますまい」丸山小兵衛が末期に言った「お頼み申す」の一言はおのれの介錯を頼んだわけではござりますまい。私に向ってそう言うたのではなく「新しき時代を生くるすべての人々に向うて、この日本を託したのだと思われます。限りなき未来に向うて。ちちははのこころもて、おたのみもうす」と―。
あれから145年たった現代の法は丸山小兵衛の目にどう映っているのだろう?
救われざる者が救われている世の中になったと胸を張って言えるだろうか?

by Ricophoo | 2017-03-11 00:22 | | Comments(0)

あほうがらす/谷中・首ふり坂

懸賞 2017年 03月 04日 懸賞

f0036354_2310467.jpg池波正太郎著「あほうがらす」と「谷中・首ふり坂」を読了。

「あほうがらす」は多岐多彩な小説世界の枠を精選した11篇からなる短編集だ。
浅野内匠頭の説明のつけようもない二面性を照射した「火消の殿」。
武士として己の立場を貫いた男の生き様を描いた「荒木又右衛門」。
「男振」の習作ともいえる「つるつる」…等
いずれも人間と言うものの不思議さ、運命のおそろしさを江戸情緒あふれる描写で描いた
軽妙洒脱かつユーモラスな作品集で、いつものごとく池波ワールドを堪能した。

f0036354_23111742.jpg谷中・首ふり坂」もやはり11篇からなる短編集だが、
二宮金次郎を主人公にした「尊徳雲がくれ」。
真田騒動(恩田木工)に関連した「恥」と「へそ五郎騒動」。
赤穂浪士に関連した作品は「舞台うらの男」。
そして鬼平犯科帳に先駆けた作品「看板」
…とやはり池波ワールドに欠かせない普遍的なテーマである「人間」の不思議さ切なさがテンポよく描かれていて、池波先生のストーリー運びの見事さに毎度のことながら感服させられる。

なかでも盗賊・夜兎の角衛門が出てくる「看板」が良かった。

しかし、この短編集、池波先生が直木賞を受賞した昭和35年から45年の10年間に書かれた作品集なのだとか。
まさに先生の文体が剛から柔へと変化していく期間であったともいわれている。

その変化を肌で感じながら読み進めていくと、また違った味わいや醍醐味を感じられる。

by Ricophoo | 2017-03-04 22:54 | | Comments(0)