A太郎マニア

懸賞 2015年 11月 12日 懸賞

f0036354_23215656.jpg浅草演芸場、上野鈴本、新宿末広、池袋演芸場…現在東京にある定席が4軒、国立演芸場、お江戸日本橋亭、お江戸広小路亭、横浜にぎわい座でも毎日のように寄席の興行が行われています。そのほかにもホール落語やライブスペースなどでの落語会、カフェ落語など、落語を聴きたくなったら、東京では、ほぼ毎日どこかしらで落語を聴くことができます。
今東京にいる落語家の人数はおよそ400人~500人と言われています。
そんなにたくさんいる落語家の中からお気に入りの落語家さんと出会う。
それはもう運命の出会いのようなものです。

ホール落語だとあらかじめ気に入った落語家さんが出演することを前提にチケットを買っているので、安心と満足が約束されています。
ところが寄席の場合様々な落語家さんが出演されているので巧い下手、好き嫌いに関わらず、席を立たない限り無理やり落語を聴かなければなりません。
つぎからつぎへと現れる落語家さんの中から自分の笑いの感性にぴたりとくる落語家さんに出会えるのはそう何人もいるものではありません。忍耐と辛抱の果てにキラリと光るダイヤの原石を見つける瞬間もたまにはあったりして…。
それが、まあ寄席に落語を聴きに行く楽しみでもあるのですが。
そこで出会ったのが昔々亭A太郎さんです。

今年5月「シブラク」で初めて昔々亭A太郎さんの落語「ほれうそ」を聴いてそのシュールな感性にグッときてから半年あまり。9月の「大天どん会」での再会を機に、今ではすっかりA太郎ワールドにはまっています。上野広小路亭で聴いた新作落語「罪と罰」。緩さと際どさのせめぎ合い、A太郎ワールド全開でした。

そして11月11日新宿レフカダ寄席「A太郎独演会」へ。
●昔々亭A太郎「面会」
●昔々亭A太郎「不動坊」
●三遊亭遊雀師匠「蛙芝居」
●昔々亭A太郎「紺屋高尾」

新作落語1席と古典を2席。A太郎さんの古典初めて聴きました。
予想外にとても良かった。
まず、声がいい。聴きやすい。華がある。可愛らしさと色気がある。
背の高いA太郎さんだからではないのですが
たとえて言うなら日ハムの大谷選手の長身から投げ下ろしてくる160キロのフォークボールのような落語でした。
勢いがあるということでしょうか。
たぶん巧さは後からついてくるもの。更なる精進で真打昇進目指して頑張って欲しいと思います。
次回はA太郎さん自ら手売りして下さった日本橋亭楽しみにしています。

# by Ricophoo | 2015-11-12 23:14 | 落語 | Comments(0)

第6回東京ごはん映画祭

懸賞 2015年 11月 08日 懸賞

f0036354_2344476.jpg今年で6回目を迎える東京ごはん映画祭が10月31日から11月13日までの2週間、渋谷のシアターイメージフォーラムを中心に行われています。
「東京ごはん映画祭」とは「食」で繋がる人と人を描いた映画や、「ごはん」が印象的な映画を一堂に集めた第一回から毎秋私が楽しみにしている映画祭です。
今年のラインナップとしてはペルーの国民的シェフを追った新作「料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」を始め「グランド・ブダペストホテル」「フライドグリーントマト」「大統領の料理人」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」「あん」「深夜食堂」「赤い薔薇ソースの伝説」「キッチン・ストーリー」など往年の名作や近年のヒット作など、どれもごはんのシーンが印象的な15作品が並びます。
と言うわけで「深夜食堂」観てきました。
何の情報も持たずに観た映画だったため、観終わった後の感動は筆舌尽くしがたし。
机の奥にしまっておいた小さな箱から宝物を見つけたようなそんな気分になりました。
作品の舞台は新宿花園神社界隈の路地裏。マスターが一人で切り盛りする小さな「めしや」です。深夜12時から朝の7時までの深夜にしか営業しないことから馴染みの常連客からは「深夜食堂」と呼ばれています。メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかありませんがマスターができるものなら言えば何でも作ってくれます。夕方お腹を空かせて我が家に帰って来た子供の頃に戻ったような懐かしく優しい食堂です。
この店を舞台にマスターと客たちとの小さなエピソードや交流を描いた何気ない映画なのですが、登場する人物たちの味わいもさることながら、卵焼き、タコウィンナー炒め、ナポリタン、カレーライス、とろろご飯など、映画の中に登場する何気ない料理が途方もなく見ている私達の胃袋を刺激します。
「深夜食堂」は2006年から小学館「ビックコミックオリジナル」で連載され、その後2009年からはTBSでドラマ化されていたとのこと。
今まで知らずに過ごして来たことを悔やみます。
食欲と芸術の秋どちらも叶えてくれる夢の映画祭、「東京ごはん映画祭」今年も堪能できました。

# by Ricophoo | 2015-11-08 22:37 | 映画 | Comments(0)

上野鈴本演芸場9月中席 夜の部

懸賞 2015年 09月 18日 懸賞

f0036354_20314267.jpg上野鈴本演芸場9月中席夜の部を観に行きました。

開口一番は前座 三遊亭百んがさん...【道具屋】

●三遊亭粋歌さん…【すぶや】…粋歌さんは女性の落語家さんです。初めて聴く粋歌さんでしたがその起承転結のしっかりと組み立てられた話の構成と多分シナリオをかなり勉強されたであろう台詞回しとストーリーの巧さに舌を巻きました。文句なしに面白い!東京に憧れる女子高生と東京に行かせたくないボーイフレンドの男子高校生とのやり取りが訛りの強い発音で面白おかしく聞かせてくれます。ハチ公前で声に出して「すぶや」と言ってみたくなりました。粋歌さんは墨田区出身だというのは驚き!

●鏡味仙三郎社中 太神楽曲芸 土瓶回しが圧巻の寄席の吉右衛門!

●三遊亭歌奴さん【初天神】…初めて聴く歌奴さんです。市馬さんの代演での登場ということで少し残念に思っていたところ、噺の巧さといい切れ味、テンポといい三拍子そろって大満足の歌奴さんの初天神。まだまだ私の聞いたことのない隠れた(私が知らなかっただけですが)名人が沢山いるんだなあと自分の勉強不足を反省しました。

●三遊亭白鳥さん【ナースコール】…白鳥さんと言えば新作落語。この日もおバカ看護師ミドリちゃんが繰り広げる奇想天外なストーリーの新作落語を堪能させて頂きました。白鳥さんがそのまま「ミドリちゃん」に見えてくるのは落語の妙味ですね。

●柳家小菊さん 粋曲…小菊姉さんの江戸情緒あふれる都都逸もさることながら曲の合間のおしゃべりがなんともウィットに富み、気品を感じさせます。寄席にはまだ江戸の粋とか鯔背が残っています。

●春風亭一朝さん【目黒のさんま】…一之輔さんの師匠でもある一朝さんです。「名前が一朝だけに一朝懸命にやります」とお約束のフレーズから、目黒のさんま。さんまに恋する殿様を茶目っ気たっぷりに演じてくれました!さすが芸歴40年以上のベテラン。この方もやはり名人のお一人ですが肩の凝らない安心感があります。

●春風亭百栄さん【鮑のし】…鮑のしとは言っても「のし」に関わる部分がない構成。百栄さんの鮑のしは独特の世界があります。主人公を演じているというより百栄さんがもとからその世界の住人であるような、それをこちらから、こっそり覗いているような感覚です。「ぽよよ~ん」という言葉がぴったりくる百栄ワールド全開の一席。

仲入り

●アサダ二世さん マジック…漫才ホンキートンクさんの代演で、まさかのアサダ先生の登場に大感激でした。時間が押しているのか、ロープのマジックを少しとカードマジックを一つだけ。間違えたのを誤魔化して知らん顔で次にいくのかと思わせておいての完璧なマジック。そのポテンシャルの高さに感服。

●隅田川馬石さん【粗忽の釘】…やはりかなり押しているのかかなり短めの粗忽の釘。
時間の帳尻を合わせるためとは言え、どこで端折るかどこに重きを置くかで、高座に上がる間際まで考えていらっしゃるのだろうと思います。構成を考えながら10の内の5や6で面白く落語を聴かせなければならないのは至難の業。馬石さんお見事でした。ほくろがチャームポイントのクリクリっとした感じの馬石さん。いつか全編聴いてみたいです。

●のだゆきさん ピアニカ漫談…ピアニカやリコーダーを使って芸を披露するという変わり種。ピアニカで救急車のサイレンの音マネやコンビニの来店を知らせる音マネなどクスリと笑わせる小ネタからピアニカで演奏するクラッシック音楽までその卓越したテクニックには驚くばかりです。それもそのはず経歴は東京音楽大学大学院卒のピアニストだったのだとか。どうして寄席の芸人になろうと思ったのでしょう…。若くて可愛いのださんだけに謎は深まるばかり。

●三遊亭天どんさん【居残り佐平治】…天どんさんでは新作落語しか聞いたことがなかったので、トリを務めるこの日も新作かと思いきや、まさかの古典!しかもかなりの大ネタ披露に驚きました。この日はいつもの天どんさんは姿を消し、キリリと引き締まった表情で別人のようです。新作落語の方が古典をビシッと決められると、それまでの印象が180度ガラリと変わりますね。でも個人的にはゆるい天どんさんの新作のほうが好きかも。

天どんさん自ら売ってくださったチケット。買った甲斐がありました。すべてにおいて見応え聴きごたえのある大満足の中席夜の部でした。

# by Ricophoo | 2015-09-18 20:22 | 落語 | Comments(0)

大天どん会

懸賞 2015年 09月 12日 懸賞

f0036354_9231838.jpg9月10日お江戸日本橋亭で行われた「大天どん会」に行ってきました。
11日からは上野鈴本演芸場9月中席で夜の部のトリを務め、寄席はもとよりホール落語にらくごカフェなど精力的に出演されている三遊亭天どんさん。もしかしたら今一番勢いのある噺家さんかも知れません。しかし勢いがあるとは言っても天どんさんの持つ独特の雰囲気と緩い喋りは、力みを全く感じさせません。







と言うわけで「大天どん会」開口一番は 
春風亭一花さん【たらちね】女性落語家独特の「がんばってる感」を感じさせないしなやかな口調がとても心地よい。聞きやすいしメリハリもあって、今まで聴いた女性落語家さんの中では断トツの上手さ。とても前座とは思えない落ち着いた一席。一花さんにはちょっと注目です。

天どんさんが仲入りを挟んで3席。すべて新作落語を披露してくれました。

●池袋演芸場の寄席を舞台に脱法ハーブ(危険ドラッグ)の使用を疑われた売れない落語家と警察官とのハチャメチャなやり取りが笑わせる一席。

●二席目は、ミステリーバスツアーで訪れたのは群馬の田舎。実はそこは自身の実家の畑だった…という話。三浦友和とか映画「潮騒」のワンシーンを織り込む天どんさんの心にくいセンスに3000点。

●三席目は、占いの館で働く占い師の女性と隣のブースの水晶占いの女性との脱力系怪談噺。天どん演じる女性があまりに緩いので怪談話なのに意味もなく笑えます。
喬太郎さんの演じる女性が80年代っぽいのに比べ天どんさんの演じる女性は90年代的。全体的に「ゆとり」っぽい。

●ゲストにはあの昔々亭A太郎さん【ほれうそ】…5月の「しぶラク」以来久々のA太郎さんです。ついて来られる奴はついてこい!的な観客突き放ち系の予測不可能なシュールさが際立ちます。言いっぱなしの責任感のない感じがたまらなく癖になりなります。

さて、次は上野鈴本演芸場9月中席夜の部トリ「ぼくらの七日間天どん」です!
(市馬さんも出演します!)
頑張ってと言いたいところですが、頑張らない感じが持ち味の天どんさんです。どんなトリの落語を聴かせてもらえるか今から楽しみです。

# by Ricophoo | 2015-09-12 09:18 | 落語 | Comments(0)

謝楽祭(しゃらくさい)へ行ってきました

懸賞 2015年 09月 06日 懸賞

f0036354_19144832.jpg9月6日湯島天神で行われた落語協会主催の「謝楽祭」に行ってきました。

幕末から明治初期にかけて活躍した落語家三遊亭円朝を偲ぶ「円朝まつり」が「謝楽祭」と名前を変えて三年ぶりに復活しました。
「謝楽祭」は落語家の方々と落語ファンとの交流イベントです。芸人さんたちによる文化祭と言う感じの賑やかで楽しい催しでした。

落語家さんや芸人さんたちが綿あめや焼きそば、かき氷やお酒などの屋台を出していたり、グッズの販売を行っていたり、似顔絵を描いてくれる屋台やクイズやゲームの屋台があったり…どこから見たらいいか迷ってしまいました。またステージでは落語協会女流有志による「木遣り」や神楽、大道芸、大喜利選手権など大いに盛り上がっていました。落語ファンにとって何より嬉しかったのは寄席や舞台でしか見ることができない落語家さんたちが、会場の狭い湯島天神の境内に普通にうろうろと歩いていたり、声をかけると気軽にサインに応じてくれたり写真を撮らせてもらったりできたことです。
アサダ先生は「マジックアサダ屋」というブースでトランプのカードマジックを目の前で行ってくれました。

f0036354_1924653.jpgちょっとお疲れ気味の春風亭一之輔さん。声を掛けると気軽にサインをしてもらいました。おまけに写真もパチリ。




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林家正蔵さんともパチリ。サインしてもらいおまけに千手札のシールを頂きました!




f0036354_19245264.jpg普通に歩いていたすず風金魚師匠をつかまえてツーショットをお願いしたら金魚ファンにとっては最高の一枚で応じてくれました!


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そして何気なく立ち寄った市馬さんのグッズを販売するブースでは、まさかの市馬さんがいるではありませんか!突然の事で緊張のあまり汗が吹き出し手足が震えましたが勇気を振り絞りトートバックを購入してサインをしてもらいました!

「いつも応援しています!」と声をかけたら握手もしてもらえました!
筆舌尽くしがたし!
もう落語ファン演芸ファンにとっては夢のようなイベントです。
実行委員長の柳家喬太郎さんが兼ねてより心配していたお天気も
あいにく閉祭の16時頃は雨が降り出したものの何とか開祭中は曇り空で「謝楽祭」も大成功となったのではないでしょうか?
落語家・芸人の皆様、そして喬太郎さんお疲れ様でした。
来年も「謝楽祭」楽しみにしています!

# by Ricophoo | 2015-09-06 18:58 | 落語 | Comments(0)

みんなのビックショー

懸賞 2015年 08月 29日 懸賞

f0036354_2362179.jpg8月26日なかのZERO小ホールで、今年も行われた「みんなのビックショー」を観てきました。「~市馬・喬太郎 ふたりのビックショー改め~」という副題のとおり市馬さん、喬太郎さんの競演というだけでも凄いことなのに、脇を固めるのが、去年も緩すぎる笑いで会場を沸かせてくれた寒空はだかさんと三遊亭天どんさん、イロモノにはボンボンブラザーズさんというだけあって、どの方もハズレなし!今年も会場中が大爆笑の渦に巻き込まれていました。

開口一番は、柳家つる子さん〈前座〉「金明竹」



●三遊亭天どんさん「ひと夏の経験」…その緩さが心地いい天どんさんの落語は夏の疲れを癒してくれます。一年ぶりに聴く「大きなお兄さん」の歌。今年は4番から6番を歌ってくれました。新作のキレもさすがです。9月上野鈴本中席でトリを務められるとのこと。伸び盛り!友人と天どんさん押しを誓いました。

●寒空はだかさん(真空ギター漫談)…天どんさんと緩さを競わせたら甲乙つけがたしといったところでしょうか?埼玉ネタで得意の真空ギターを駆使してご当地ソングをたっぷり聞かせてくれました。そしてご存じ「東京タワーの唄」。一度聴いたら3か月は頭の中に鳴り響くという幻聴のような歌です。
その外見からは想像つきませんが1964年生まれとか!(意外と年取ってる)東京タワーの唄も誕生から20年を超えるらしいです。私たちは、はだかさんの来るべきブレイクを信じて疑いません。

●柳亭市馬さん「蒟蒻問答」…はだかさんのご当地ソングネタをまくらに、さりげなくというか強引にというか「蒟蒻問答」。噺にメリハリが利いていて切れ味鋭く、文句なしのこれぞ古典の王道!さすが市馬さんです。

仲入り

●ボンボンブラザース(モダン曲芸)…高齢ともいえるようなお二人の息を飲むような曲芸の数々。高齢というところからくる別の意味での緊張感がたまりません。しかしそこはベテラン、一言も発せず客席の方を巻き込んで笑いを取るところは長年寄席で培ってきた一流の証。

●柳家喬太郎さん「宴会屋以前」…往年の芸人やテレビ番組の話題を軸にしたちょっとノスタルジックな人情話。7月の落語会で聴いた喬太郎さんの古典「本郷刀屋」の迫力ある落語も素晴らしかったですが、やっぱり喬太郎さんの新作は味があります。市馬さんと同様に喬太郎さんには外れがありません。

f0036354_2364722.jpg落語が終わりロビーに出ると天どんさんが手売りで9月に行われれる上野鈴本演芸場のチケットを販売していました。
天どんさんはとても優しく気さくな方で、高座を降りて着物を脱いでもあの緩さに変化なし。
まるで10年来の友人のように話せてしまう雰囲気についついチケット購入。
天どんさん頑張れ!

# by Ricophoo | 2015-08-29 22:54 | 落語 | Comments(0)

北アルプス 鹿島槍ヶ岳登山 ~その3

懸賞 2015年 08月 16日 懸賞

f0036354_1371825.jpg【三日目】
寝不足のまま4時半頃身支度を整え5時朝食。鹿島槍ヶ岳への登山はレインコート等少しの荷物を小さなリュックへ入れただけのほぼ空身で行いました。荷物は殆ど小屋に置いてのピストン登山です。
すこし雲が出ていますが、今日のところは何とかお天気も持ちそうな感じです。
雲の間から朝日が出て幻想的な景色が広がります。

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眺めの良い稜線伝いの道を辿り布引山を経て鹿島槍ヶ岳を目指します。
砂礫や岩ゴロのガレ場ばかりで落石を起こさないよう足元に神経を使います。
身軽なので冷池山荘からわずか2時間弱で鹿島槍ヶ岳頂上へ到着しました。
素晴らしい眺めで北アルプス北部の山々をぐるりと見渡せました。
写真を撮ってすぐに山荘まで下ります。

f0036354_1311481.jpg途中ライチョウの親子に出会いました。
草木の間に4羽いたのですが保護色になっているので、なかなか見つけられません。ライチョウの出現は天気が下り坂になる前兆だとも言われているので、先を急ぎます。
山荘まで1時間半弱で到着。すぐに重いリュックを背負い出発しました。
下山は来た道を戻ります。


f0036354_1312106.jpgf0036354_1312597.jpg冷乗越を過ぎてしばらく行くと往路では見つけられなかったコマクサを見つけました。そのほかチングルマの群生も多く見ることができました。
約2時間ほどで種池山荘に到着。意外に早く到着したので本日中に扇沢まで下山することになりました。しかしまずはラーメンで腹ごしらえ。山で食べるラーメンの美味しかったこと!
ここからは柏原新道へ。往路はサクサク歩けた柏原新道でしたが、なぜか困難を極めました。というのもリュックの腰のベルトをしっかりと装着できなかったため右肩に負担がかかり激痛。しかも下り続きで右足の親指の爪先がやられてしまい激痛。寝不足からくる集中力の低下で足元もおぼつかず予想以上に神経を使います。そしてなにより精神的に堪えたのは「つづら折り」の山道です。「つづら折り」は「九十九折」と書きます。文字通り99のジグザグ道で、風景も木立に囲まれほぼ変わらないため、何度も同じ道を辿っているような錯覚に陥ります。朝5時半から歩き続けてきた疲労、足や肩の痛み、途切れがちな集中力、そしてデジャヴの繰り返しで疲れがピークに。何度も休憩をはさみながら登りの時以上の時間をかけて無事扇沢まで下山することができました。下山できたときは本当に嬉しかったです。今までにない辛い山行となりました。

扇沢バスターミナルからバスに乗り大町温泉郷で下車。
本当は種池山荘でもう一泊して下山予定でしたが、頑張って一日早く下山できたため、ご褒美として大町温泉で温泉に浸かって一泊して帰りました。
下山中は辛くて「なんでこんなところに来てしまったのだろう?」と涙目になりましたが
下山後のビールや温泉でこの世の極楽を味わうと悲しいことにすぐに辛かったことを忘れてしまいます。一年に一度くらい「もういやだ!」と思うような辛い事を体験することは、本当の意味での幸せを再認識するいい経験なのかもしれません。

# by Ricophoo | 2015-08-16 13:16 | 登山 | Comments(0)

北アルプス 鹿島槍ヶ岳登山~その2

懸賞 2015年 08月 13日 懸賞

f0036354_21413089.jpg【二日目】
鹿島槍ヶ岳は富山県黒部市、中新川郡立山町および長野県大町市にまたがる後立山連峰〈日高山脈〉の標高2,889mの山です。日本百名山、新・花の百名山の一つにも選定されています。




本日の行程は、その鹿島槍ヶ岳の手前の冷池山荘まで。
まず5時30分のバスで信濃大町から扇沢へ向かいます。扇沢のバスターミナルまで約35分程度で到着。
そこから柏原新道登山口まで徒歩で15分。扇沢のバスターミナルから戻る形になります。
準備を整え、登山届を提出して6時登山開始です。
登り始めからいきなりの急登で体中から汗が噴出。樹林帯の中ですが厳しい暑さが堪えます。つづらおりの坂道が続いたかと思うと、ガレ場あり石畳ありのとにかく登り、登り、登りのタイトなコースです。しかし、なぜかサクサク登っていけるほど歩きやすい…。この柏原新道は、その名の通り種池山荘の2代目主人 柏原正泰さんが二名の人夫と共に自らの手で切り開いたのだそうです。聞けば北アルプスの中でも最も穏やかで歩きやすいことで有名なのだとか。4時間ほどで種池山荘に到着。休憩を取りすぐに爺ケ岳へ向かいます。種池山荘から少し行って振り返ると、劔岳や立山連峰の雄大な景色を見ることができました。2時間ほど歩いて冷乗越(つべたのっこし)で昼食(おやき)。そこから10分で本日の宿泊小屋「冷池山荘」へ到着しました。

途中サルの声が遠くから聞こえてきたり、前方をサルが横切ったりと緊張する一瞬もありました。
また高度順化ができていないため途中から手の平がパンパンに浮腫んでかなりつらかったです。

冷池山荘に着くとだんだん雲が上がってきて景色が見えなくなりました。

夏山シーズンで小屋は超満員!覚悟はしていましたが大部屋で雑魚寝です。
部屋の中では終始いびきの酷い男性が2名ほどいて睡眠不足。
いびきの張本人は知ってか知らずか悪びれもせず…小市民は怒りの持っていき場もなく理不尽さだけが漂うばかり。まあこれも人生勉強です。

# by Ricophoo | 2015-08-13 21:42 | 登山 | Comments(0)

北アルプス 鹿島槍ヶ岳登山~その1

懸賞 2015年 08月 12日 懸賞

f0036354_23534893.jpg8月9~12日に北アルプス 後立山の盟主「鹿島槍ヶ岳」を登って来ました。
【一日目】
新宿から特急あずさで信濃大町へ。








今回の登山の前に是非とも訪れたい場所がありました。それは信濃大町にある「大町山岳博物館です。
と言うのは、私の遠縁にあたる山岳画家の山川勇一郎さんの絵が「大町山岳博物館」に所蔵されていると知ったからです。
しかし、信濃大町の駅に降りてびっくりしたのは、信濃大町山岳フェスティバル主催で山岳博物館の企画展「山岳画家・山川勇一郎デッサン展」が信濃大町駅前特設会場で行われていたことです。デッサン展の開催期間は8月1日から16日までとのこと。なにか運命めいたものを感じました。
山川勇一郎さんはあの日本百名山を書かれた深田久弥さんと共にヒマラヤの山々を探索されたほど親交の深かった方だと知ったのは私が登山を始めてからでした。
山川勇一郎さんは1965年、単身チリ滞在中 南米アンデス山脈で氷河のクレバスに転落し落命されました。幼いころ親類宅に飾られていた山川勇一郎さんのデッサンを何枚も拝見していたのですが、こんなに有名な画家の方だとは知りませんでした。
山川さんは穂高の山々をこよなく愛されていたようで何枚ものデッサンや油絵を残されています。
デッサン展ではその穂高や上高地の自然が多く描かれていまたが、山岳博物館では奥穂や穂高山塊などの雄大で力強い油絵を鑑賞することができました。
山川勇一郎さんの絵との出会いは、これから登る鹿島槍ヶ岳への期待を大きく膨らませる起爆剤となりました。

# by Ricophoo | 2015-08-12 23:55 | 登山 | Comments(0)

八ヶ岳トレッキング

懸賞 2015年 08月 01日 懸賞

f0036354_2225691.jpg7月19日~7月21日 八ヶ岳トレッキングへ行ってきました。
今回は登山と言うより森の中のトレッキングが中心の山歩きが目的です。
茅野駅からバスで1時間弱ゆられてピラタスロープウェイ駅へ。



駅のロッジで食事を済ませて外に出てみると霧雨が降りだしました。
ロープウェイでは白い雲に覆われ景色がまるで見えません。7分ほどで縞枯山の坪庭に到着しましたが、坪庭は当然雨です。木で作られた歩道は雨でかなり滑りやすくなっています。レインコートの上下を着込んで慎重に歩き始めました。

f0036354_22262555.jpg雨の日は無理をせず縞枯山荘で一泊。小屋で読書(鬼平犯科帳Ⅲ)と昼寝三昧。標高に慣れていないのかやたら眠かったです。
縞枯山荘の食事は豪華でとてもおいしかったです。
翌日はお天気も回復。麦草を通って白駒荘へ。

やはり八ヶ岳の森は最高です。
静寂が広がるシラビソ、トウヒ、ツガの原生林と苔生す森は幻想的で哲学的。
体と心が緑の中に溶けていく感じです。




f0036354_22272723.jpg白駒荘で野菜たっぷりのカレーを食べ白駒池を散策。
久しぶりで猫のチーコに会いに来たのですが理由あってチーコは里に帰っていました。

f0036354_22285467.jpg白駒荘の夕食も最高でした。いつもの野草の天ぷらに舌鼓。



夜中に起きて天体観測。満天の星空にため息がでました。こんな星空を観られたのは何年ぶりでしょうか!〈写真に残せなかったのが残念!)


f0036354_22292018.jpg翌朝は白駒池から昇るご来光を眺めながら、一人で来られていた年配の女性ハイカーとしばし歓談。
朝食後準備を整えて出発。朝露に濡れた森はキラキラ輝いて生命の息吹きを感じました。鳥のさえずりと風が渡る音を聞きながら名残惜しむようにゆっくり森を歩きました。


f0036354_2234537.jpg途中こけももの庭にちょっと寄り道。
あまり知られていないようですが、ここの景色は絶景でした。
アクティブに楽しむ登山も良いですが、たまにはのんびりゆっくり森の中を歩くだけのトレッキングも良いものです。

# by Ricophoo | 2015-08-01 22:00 | 登山 | Comments(0)