光圀伝

懸賞 2015年 07月 25日 懸賞

f0036354_23584457.jpg冲方丁さん著「光圀伝」を読みました。
また心を打つ素晴らしい一冊に出会えました。
「光圀伝」は水戸藩2代目藩主 水戸光圀の6歳から73歳で没するまでの人生を描いた一代記です。
水戸光圀と言えばテレビドラマでもお馴染みの「水戸黄門」。
私は中学生になり歴史の教科書を読むまで「水戸黄門は助さん格さんを連れて諸国漫遊をしていた」と思い込んでいました。なので諸国漫遊がフィクションだったというのは私にとって、渥美清が代官山に住んでいたという事実と同じくらいショックなできごとでした。
教科書に書いてある水戸光圀と言えば徳川御三家の一つ 水戸藩2代目藩主ということ。その業績と言えば当時は地味なイメージを抱いていた「大日本史」の編纂事業ということくらい。
しかし没後300年以上経つというのに、しかも実際に漫遊もしていないのに、これほどまで日本人に愛され、またヒーローとして夢を託された歴史上の人物が果たしているでしょうか?
きっとそれだけ魅力溢れるキャラクターでなければ300年もヒーローであり続けることはできないでしょう。
今まで水戸黄門の人となりを記した小説などが不思議とあまり出版されていないうえ、テレビドラマのイメージが強烈だったので、本当の水戸光圀がどんな人物でどんな生き方をしていたのか、知らずにいましたが、膨大な資料を調べ上げ史実に基づいて描かれた この冲方丁さん著「光圀伝」を読んで、水戸光圀という人物が時空を超え300年以上も人々から圧倒的に愛され支持されてきた理由を知ることができました。
作者の冲方さんご自身がインタビューで語られていましたが、「水戸光圀はたとえるならば、ノーベル文学賞を取ってオリンピックで金メダルを取って首相をやっているような人でありながら、町の居酒屋で飲んでいるような人」
まっすぐで、優しくて、強くて、カッコいい。そのくせ気取らない気さくな天才スーパーヒーローなのです。
しかしそんな光圀も人間。
義を追い求め不義に悩み、苦悶し、様々な人々との出会いの中で支えられ、刺激をうけながら人間として成長していきます。義を尊び、激情を己の中に滾らせて時代を突き進む生き様はまさに猛虎。人生を賭した「文芸復興」そして「興廃継絶」気が遠くなるような大事業を成し遂げた大義の人は日本国の未来を見据えながら時代を駆け抜けた「熱き虎」でした
光圀に影響を与えた厳しい父、優しく温厚な兄の眼差し、朋友読耕齋との出会い、泰姫との絆。そして愛するものたちとの別離。新たな出会い。信じていたものからの裏切り。悲しみも苦しみもすべてを受容し心が潰れるような懊悩の中、懸命に生きた光圀の波乱万丈な一代記は読む者の心を強く揺さぶります。
過去の世の生があったから、今の世の生がある。光圀が懸命に生きた時代を受け継いで
今の私達があるのです。
光圀は「大日本史」の編纂など学問的業績以外にも多方面において多くの素晴らしい業績を世に残しています。
詩歌など天下を取るほどの文芸の才能を持つ光圀ですが、実はかなりの数学・天文学の知識も持っており冲方さんが書かれた前作「天地明察」の主人公安井算哲による改暦の事業を支援し続けました。
また教育の面ではのちの藩校の基礎となる大学制度の実現をめざし邁進していました。
そのほかに宗教改革、貿易、殖産、法律、税制の改革、実に多岐にわたります。光圀の代で実現できたものはわずかですが、後の世につながる革新的な事業を精力的に企てていきました。
水戸に生まれ江戸に育った光圀は、諸国漫遊をするどころか、熱海と鎌倉を旅したことがあるくらいで水戸と江戸以外は知らなかったと言います。しかし若年の光圀はしばしば江戸市内にお忍びで現れ忌憚なく町人たちと交わったと伝えられています。
現代の吉原はもともと水戸藩の土地で大火の際焼け出された遊女たちに光圀が提供したものだそうです。そういった民衆へのわけ隔てのない支援と優しさが諸国漫遊をした「水戸黄門」というもう一つの物語を生んだのかもしれません。
ドラマの水戸黄門ファンにとってちょっと嬉しかったのは、実際に光圀に代り史書編纂のため全国をまわり資料を探索したとされる佐々介三郎〈助さん〉安積濾泊(格さん)の登場や光圀が「悪の師」として招聘した忍びの頭目小八兵衛の登場です。小八兵衛と言うのはあの「風車の弥七」です。「風車の弥七」は実在の人物で本当に光圀の基に仕え領内の変事や隣国の動静などを知らせる密偵としての役目を担っていたそうです。

史書」は人に何を与えてくれるのか?その問いに対する答えはいつの世も変わらず同じである。
突き詰めれば「史書」が人に与えるものはただ一つしかない。
それは歴史の後にはいったい何が来るのかと問うてみればおのずとわかることだ。
人の生である。
連綿と続く我々一人一人の人生である。

人はいつか死んでしまいます。愛する人の死、親しい人の死。そして自らも命が尽きるときが必ずきます。
人が死んだらすべては無となってしまうのでしょうか?
否、生は決して無でありません。
史の中で死者は生き続け、生きている者に道を示してくれます。
歴史は人によって作られ人によって受け継がれていきます。
きっと人々の小さな一生の連なりが命のリレーをなし歴史という大河となっていくのでしょう。
歴史は本当に面白い!まだまだ私の歴史小説熱は続いて行きそうです。

# by Ricophoo | 2015-07-25 23:51 | | Comments(0)

Qちゃん

懸賞 2015年 07月 12日 懸賞

f0036354_9352758.jpg日、いつものように会社帰り皇居を2周して汗だくでジョグリスに戻ってきたら
あの高橋尚子さん(Qちゃん)がいらっしゃいました。
自身のラジオ番組の取材で来られていたようです。
マラソン大会のゲストとして1、2回ちらりと遠くから拝見したことがあるくらいで、実際に近くでお会いしたことがなかったので、その背の高さとスタイルの良さにびっくりしました。

何となくオリンピックの時のショートカットのヘアスタイルのイメージが頭に残っていて、もっと小柄な幼い印象を持っていましたが、サラサラのロングヘアとモデルさんのようなスリムなスタイルのQちゃんは本当にうっとりするくらいきれいな大人の女性でした。

シャワーを浴びてフロントに出たら、まだいらっしゃったので、思い切って声をかけたら、本当に気さくにお話をして下さいました。
なんと30分近くもランニングの話や体のケアのアドバイスまでしていただいて夢のような時間を過ごすことができました。
年齢と共に低下してくる体力や走力には、無理のない練習方法や運動後のケアが大切なのだそうです。

f0036354_9363598.jpg牛乳パックに水を入れて凍らせた氷のスティックをクルクルと患部に当てていくというQちゃんオリジナルのアイシングの仕方まで伝授していただきました。これは保冷剤を使用するアイシング方法より凍傷にならずに済むとか。

一緒に写真を撮ってもらったり、握手をしてもらったり…オリンピックの金メダリストや国民栄誉賞を受賞された方とは思えない、少しも驕り高ぶったようなところのない気さくな優しい方で、ますますファンになりました。

# by Ricophoo | 2015-07-12 09:36 | スポーツ | Comments(0)

結婚おめでとう!

懸賞 2015年 07月 05日 懸賞

f0036354_9575019.jpg前日までの雨が嘘のように青空が広がるお天気に恵まれた6月の最終日曜日
6月28日は息子の結婚式でした。
約3年前に出会って愛を育んできた二人の結婚式はたくさんの方々に祝福され心温まる本当にすてきな結婚式になりました。

1年以上前に式場を予約して、息子たちはウェディングプランナーの方、式場の担当の方と本当にいろいろ話し合い自分たちで少しでも費用を節約するために準備を行っていたようです。

一枚一枚工夫を凝らした可愛い手作りカードのような招待状の発送から3か月。
毎日お互いの仕事が終わり夜中の3時まで結婚式のために準備をしてきたとのこと。

f0036354_19195676.jpg可愛らしい草花をあしらったウェディングボードや受付の装飾。二人の生い立ち、学生時代の思い出、また二人の出会いから結婚までの思い出を素敵な音楽にのせて綴ったDVDの製作。パーティー会場のテーブル席には二人のプロフィールを記した手作りカードや、リボンをギャザーにして一つ一つ作った名札代わりのロゼット。また来て下さった方一人一人に宛てた手書きのお手紙など…二人が自分たちの結婚式をどんなに大切に思っていたかが分り、また祝福して下さった皆さんに対する二人の感謝の気持ちが溢れ出ていました。

結婚式は神式でもなく教会式でもなく臨席して下さった皆さんの前で誓いをたてる人前結婚式という形を取りました。
人前結婚式は見るのも初めてでしたが、誓いをたてるのが神様ではなく両親や親せき、先輩や友人たちというのは、人と人とが結びつく結婚という儀式にあって何だかとても自然なことのように感じました。
立派に挨拶をする息子、涙で言葉を詰まらせながら両親に感謝の言葉を伝えたMさんの姿に涙をこぼしました。


結婚披露のパーティーでは二人の職場の方やたくさんの友人たちから素晴らしい祝辞を頂きました。
そこには私たちが知らない息子がいました。今まで出会った沢山の人たちから支えられ育まれながら素晴らしい日々を送っていたことを知りました。

息子が生まれて26年、右も左もわからず無我夢中の子育てでした。
楽しいことも悲しいこともありました。言うことをきかない息子に声を張り上げたり、手をあげたこともありました。悩んだり苦しんだりの子育てでしたが、泣いたり笑ったり悩んだり苦しんだりしたことさえ今は本当にかけがえのない素敵な思い出に変わりました。息子が生まれてきてくれたことで私たちは、多くの事を学び、たくさんの宝物を手にすることができました。

今日は息子の新たな人生の旅立ちです。

もちろん一人での旅立ちではなく
人生を共に歩いて行こうと決めたMさんという一人の素敵な女性と一緒です。
これから歩いて行く道は、決して楽しいことばかりではないかもしれません。
それでもお互いを信じ合いながら同じ方向を向いて手をつなぎ笑顔を絶やさず歩いて行ってほしいと思います。
今日は息子たちの人生の旅立ちの日。
そして私たち親の卒業の日でもありました。
心温まる素敵な結婚式でした。

息子を通じて今まで出会ったすべての方々に感謝を込めて


# by Ricophoo | 2015-07-05 09:47 | 息子ネタ | Comments(0)

市馬さんに夢中!(その10)

懸賞 2015年 06月 15日 懸賞

f0036354_235438.jpg6月6日国立演芸場で行われた「6月上席公演」を観に行きました。
席は前から二列目の超ど真ん中。高座が目の前の特等席である意味緊張です。

開口一番は前座の春風亭百んがさんの【道具や】

●柳亭市弥さん【元犬】妻夫木聡似のルックスで主人公の白の可愛らしさが倍増です。

●春風亭百栄さん【鮑のし】久しぶりの百栄さん。声に張りのないのはいつも通りですが、顔色が冴えないのと元気がなかったのが気になります。

●のだゆきさん ピアニカパフォーマンス 救急車の音マネやコンビニに流れる音楽など、ピアニカでここまで表現できるのかとびっくりしました。

●柳家一九さん【七段目】常軌を逸した芝居マニアの若旦那と小僧の定吉との芝居でのやりとりが笑わせる一席。歌舞伎のお芝居に精通していなければ理解が難しく心から笑えません。落語を楽しむのにも勉強が必要です。

●桂南喬さん【ちりとてちん】蒸し暑い日が続いてそろそろ食中毒などの心配もし始める6月。ちりとてちんとはGOODなチョイス!実にタイムリーな落語でした。南喬さんはお発でしたが。表情の豊かさが印象的です。

仲入り

●ダーク広和さん マジック 古い時代に使われていた蒸篭を使ったマジック。いつものことながらダーク広和さんの真面目で真摯なマジックには感銘を受けます。

●柳家小のぶさん【火焔太鼓】道具やの老夫婦の感じが妙に懐かしいなあと思っていたら、以前小のぶさんで聴いていて、しかも小のぶさん以外の火焔太鼓を聞いたことがないので懐かしいのは当たり前ですね。

●昭和のいる・あした順子さん 漫才 お二人とも現在 お互いの相方が病気療養中のため、急きょ新コンビを組んでいらっしゃるのだとか。寄席のビックネーム同士の夢の競演です。あした順子さんは83歳。若々しくお元気で、背筋がピンッと伸びていて、歯切れもいいしとにかくお綺麗です。しかもきっちりと笑わせてくれるところはさすがベテラン。

●柳亭市馬さん【花筏】贔屓の落語家さんの登場でファンが掛ける掛け声は「いよっ!待ってました!たっぷり!」と言うのだそうです。
「たっぷり!」というのはもちろん「私達が満足するほどたっぷり噺を聞かせてくださいね」という意味があるのでしょう。

今日のトリを務めるのはもちろん我らが市馬さん!
実際に声を掛けることなど死んでもできませんが、心の中で思わず「たっぷり!」と掛け声を掛けました。

マクラは相撲甚句や行司のモノマネでいつものごとく自慢の美声を披露して下さいました。

今日の市馬さんの演目は「花筏」。初めて聴く落語です。
前に市馬さんで聴いた感動の「阿武松」も相撲の噺でしたが、この「花筏」も相撲を扱った珍しい演目です。

【花筏】急病で地方巡業に行けなくなった人気大関の花筏。親方は、せめて顔だけは見せなければ、と花筏にそっくりな近所の提灯屋さんに代役を頼むことに。相撲を取らなくてもいいし、手間賃もはずむからと言われて巡業に参加した提灯屋さんでしたが、地元の素人力士の千鳥ヶ浜が全勝で勝ち進んでいたため、千秋楽に花筏と対戦させなくては巡業先のお客さんが納得しないという非常事態になってしまいます。お互い再起不能の手痛い目にあわされるのではと脅える千鳥ヶ浜と提灯屋さん。親方に立ち合いで自分から倒れれば良いと策を授けられる提灯屋さんでしたが…。
軍配がかえると精神的重圧に耐えられなくなっていた千鳥ヶ浜。コワゴワ手を出した提灯屋さんの指先が千鳥ヶ浜の目に入ってしまい千鳥ヶ浜は思わず土俵に尻餅をついてしまいます。
軍配は「花筏~!」客席からは大歓声!花筏の張り手が決まったように見えたのか「さすが大関、張るのがうまいねぇ」
 張るのがうまいのもそのはず、提灯屋ですから!

現在東西合わせて落語家さんの数は700人とも800人とも言われています。
800人いれば800通りの落語があります。同じ演目でも落語家さんの個性や技量でまったく違った落語に聞こえたりします。つまり落語家さんによって、同じ噺でも面白かったり面白くなかったり・・・
しかし市馬さんはとにかく何をやっても外れがありません。古典落語の面白さをこれほどストレートに伝えてくれる落語家さんは市馬さんを置いて他にはいないような気がします。
個性豊かな創作落語も楽しいものですが、やはり私は市馬さんが演じる古典落語が大好きです。
「花筏」もっともっと市馬さんの落語を聴いてみたいと思わせてくれる一席でした。

# by Ricophoo | 2015-06-15 22:58 | 落語 | Comments(0)

甲州高尾山

懸賞 2015年 06月 11日 懸賞

f0036354_22593010.jpg6月7日甲州高尾山に登ってきました。
高尾山と言ってもあのミシュラン・三ツ星にも認定されている東京の高尾山ではなく、甲州高尾山です。
甲州高尾山は甲府盆地の東端の甲州市に位置し、甲府盆地の西側に連なる南アルプスの山並を一望できる標高1,100mほどの山です。どちらかと言うと山としては控えめで地味な印象の山ですが、実は甲州高尾山は何度かの山火事で多くの樹林が焼失してしまい、その結果 稜線からの富士山や南アルプスへの眺望が優れた山となった皮肉な運命を辿った山とも言えます。
J R中央線の勝沼ぶどう郷駅からタクシーで大滝不動尊へ。
大滝不動から甲州高尾山、柏尾山に登り大善寺に下るコースです。
大滝不動からのコースだったので急登はなく木立の中を少し歩くとすぐに、明るい尾根歩きとなります。木々の間より南アルプスの山並みを眺めながらアップダウンを繰り返すと、甲州高尾山の山頂にたどり着きました。当日はお天気は悪くはありませんでしたが、靄がかかった感じで富士山は見ることができませんでした。しかし日差しが柔らかだったため気持ちいいトレッキングを楽しむことができました。初めに登山口まで標高差400mもの距離をタクシーで連れて行ってもらったため、下りは登りの倍の距離を歩きました。ザレ道が続く急な下り坂は緊張の連続。登山らしい登山を楽しむのであれば大善寺から登るコースが良いかもしれません。
大善寺から再びタクシーでぶどうの丘にある「天空の湯」まで。
湯量豊富な温泉はアルカリ単純泉、ゆっくりお湯に浸かり露天風呂から眺める甲府盆地や南アルプスの大パノラマは、登山の疲れも吹き飛びます。(ぶどうの丘にはワインレストラン、ワインカーヴもあるそうです。)
先週の弘法山に続き、「登山」「温泉」「富士山(眺望)」の三種の神器。その上 駅近という私にとって鉄板ともいえる要素を全て兼ね備えた山。都会の喧騒を離れて木漏れ日の中、静かな風とたおやかな時間が流れている近くてちょっと遠い山。甲州高尾山-。
またひとつ素敵な山との出会いがありました。

# by Ricophoo | 2015-06-11 22:49 | 登山 | Comments(0)

ほのぼの森歩き 弘法山

懸賞 2015年 06月 08日 懸賞

f0036354_2314428.jpg5月30日、神奈川県秦野の弘法山(235m)に登ってきました。これまで弘法山へは2、3回登ってきましたが、一人での登山は今回が初めてです。弘法山は登山口までのアクセスが良いことと下山後の温泉完備で私的には最高の癒しスポットとなっています。
弘法山は弘法大師が千座の護摩を修めたという信仰の山で「神奈川の景勝10選」にも指定されています。
登山口までは、秦野駅北口から水無川沿いを歩いて県道へぶつかったら左折。トイザらスを左に見た場所に「弘法山入り口」の道標があります。急登は最初の10分弱だけですぐに道は平坦になって権現山の尾根に出ます。権現山には展望台もあり富士山がよく見えました。

f0036354_23152472.jpg木立を抜けると馬場道に出ます。昔草競馬が行われていたとか。途中「めんようの里」という羊の牧場がありました。その後二つ目の弘法山へ。
弘法大師の鎮座するお堂もある明るい山頂です。お堂の裏から吾妻山へ向かいます。登山というより森の中を歩く感じです。私と同じように女性の一人登山の方も多く、終始ほのぼの。吾妻山では年配の女性ハイカーとしばし歓談。お菓子まで頂いてしまいました。約2時間弱のトレッキング。お天気がよく少し暑いくらいでしたが時折、木立の中を吹いてくる風がとても心地よく感じました。
下山後は弦巻温泉の「陣屋」で日帰り入浴〈ソフトドリンク付き)でのんびり。
今シーズン初の山歩きでしたが、いい足慣らしとなりました。

# by Ricophoo | 2015-06-08 23:07 | 登山 | Comments(0)

真打昇進襲名披露 国立演芸場5月中席公演

懸賞 2015年 05月 19日 懸賞

f0036354_2372233.jpg5月16日国立演芸場で行われた「真打昇進襲名披露5月中席公演」を観てきました。

今年3月21日 上野鈴本演芸場から始まった新真打10名の襲名披露興行が5月、この国立演芸場で最終日を迎えます。

この日は三遊亭ぬう生改め三遊亭彩大さんがトリを務めます。
彩大さんは前座名が「かぬう」。
二つ目の名前が「ぬう生」。
こんな普通の人が思いつかないような奇抜な名前をつけたのは、もちろんあの三遊亭圓丈師匠です。

彩大さんの兄弟子の三遊亭丈二さんは二つ目の時の名前が「三遊亭小田原城」!
川崎出身、小田原とは何の関係もないのに「小田原城」です。圓丈師匠のセンスが光りますね。

しかし、そんな師匠の暴走を食い止めるかのごとく今回の名前は彩大さんご自身で考え付いたのだそうです。
彩大さんはさいたま市出身。
かつての大宮の生まれだとか。それでもって出身大学が埼玉大学。埼玉大学は「さいだい」と呼ばれているので「彩大」。
(う~ん。「ぬう繋がり」で、もうひとつひねりが欲しい所でした。師匠のエキセントリックなセンスを学んでほしかった!)

●三遊亭ふう丈【たらちね】

●古今亭駒次【鉄道戦国絵巻】東横線を扱った創作落語は他の方も時々演っていますが、その中でも駒次さんの「鉄道戦国絵巻」はもう群を抜いて面白かったです!自由ヶ丘や武蔵小杉など人気の街を抱えた東急電鉄のスター東横線が東急グループから離脱し、JRに寝返った!勢力を拡大するJRに脅威を感じた東急の社長は、ついに田園都市線を始めとした「東急七人衆」を招集します。鉄道路線が戦国武士のように覇権を争って戦いを繰り広げるという奇想天外な物語は駒次さんの代表作。目蒲線や世田谷線、こどもの国線まで出てくるマニアックさにお腹を抱えて笑いました。でも東京・神奈川在住者限定の落語なので、地方の人にはなんのことやら分らないかも。

●林家彦いち【熱血!怪談部】彦いち師匠の創作らくごです!体育会系の熱血先生の指導する怪談部の話。高校時代は柔道部、大学の時は空手部所属というだけあって彦いち師匠の落語はまさに力技で新作も古典も正面からがっぷり四つ。これが「武闘派」と言われるゆえんか…。

●漫才 笑組

●三遊亭丈二【極道のバイト達】弟分が組長をつとめる東京の事務所へ訪ねて来た大阪のやくざの兄貴分。受付に出てきた若い衆の口の利き方がなっていない!組員の教育はどうなっているんだと組長に質すと、組員がなかなか集まらないのでアルバイトニュースで募集したとのこと。そうこうしているうちにひょんなことから、アルバイト希望の女子高生をこのやくざの兄貴分が面接することになりますが…天然女子高生とやくざとの全く噛み合わない会話が笑えます。よく練りこまれた噺と構成力、やはり新作落語の人なんだなあと納得しましたが、以前聴いた「権助魚」も絶品でした。古典も新作もさらりとこなす丈二さん。大器の片鱗を見せつけられた思いです。

●三遊亭金馬【試し酒】私が初めて生の落語を聴いたのは小学校5年のお正月、祖父が連れて行ってくれた全日空ホテルの落語会「三遊亭金馬独演会」でした。(今思えば、なんと贅沢な初体験でしょう!)相当面白かったのでしょう。どれだけ金馬師匠に影響を受けたのか、その後しばらくは「寿限無」や「元犬」を暗記して一人でこっそり稽古したりするほどでした。
金馬師匠が落語家になってから今年で72年なのだそうです。年齢では桂米丸師匠が最長老ですが、東西併せて落語会最古参の落語家なのだとか。当年86歳 現役続行中です。
噺の巧さ面白さは言うに及ばず、かくしゃくとした語り口と背筋の伸びた凛とした佇まいは全く年齢を感じさせず、私が初めて見た頃の金馬師匠そのままでした。

口上

●音楽漫談 ひびきわたる

●三遊亭圓丈 【噺家と万歩計】不摂生が止められない師匠が健康診断で医者に「このままだと余命数か月」だと脅され万歩計をつけることになりますが、元来怠け者の師匠は全く歩かない。そこで代りに弟子たちが争って師匠の万歩計で歩いて歩数を増やす…
円丈師匠はかつて「落語会の異端児」と評されたかと思えば「新作落語中興の祖」と称賛を受け、従来の落語のイメージを覆す作品は優に300を超すと言われています。
次はどんな新作が聴けるんだろう?老いてますます意気軒昂な円丈師匠の新作への挑戦に期待が高まります。
時々台詞を忘れ手拭に書かれたアンチョコを覗き見たりと、最近ではそこがまた新たな魅力になっているような・・・

●マジック アサダ二世 ヒザ代わりは、おなじみアサダ先生です。時間が押していて持ち時間が3分しかないから、「そのままマジックをせず帰ろうか」といつものおとぼけから入ります。短い中でもテクニックは一流。きちんとカードマジックを決めてくれました!

●三遊亭彩大【選挙ホスト】風営法や不景気の影響で店の売上が激減して頭を抱えるホストクラブの店長 翼君。世間には馬鹿を絵にかいたような議員が溢れているのだから「いっそのこと店長が政治家になったらいいんじゃね?」と周りから押されて、その気になった翼君は日本アマゾネス党から出馬することになります。演説では「女性の味方」を豪語する翼君「確かに良いこと言ってるんだけど…」ベクトルがどこかおかしな方向を向いていて笑わせてくれます。
彩大さんの落語は初めて聴きましたが発想が面白いですね。
落語家は確かに真打になって一人前ですが、真打はゴールじゃなく新たなスタートです。
真打昇進のここからが頑張りどころ。これからの彩大さんにエールを送ります。

# by Ricophoo | 2015-05-19 22:25 | 落語 | Comments(0)

シブラク

懸賞 2015年 05月 16日 懸賞

f0036354_2226870.jpg5月9日渋谷ユーロ・ライブで行われた「シブラク」夜の部を観てきました。

「シブラク」とは渋谷ユーロ・ライブで定期的に行われている「落語会」の総称。
現役学者芸人「米粒写経」のツッコミ担当サンキュータツオ氏がキュレーターを務める「シブラク」は昨年11月よりスタートし毎月第二金曜日から5日間の落語会を行っています。

一人の落語家がじっくり噺をきかせてくれる独演会(ひとり落語)や二人会(ふたり落語)、まくらのみの(まくら王)、新作落語のみを披露してくれる(創作落語)など落語に造詣の深いサンキュータツオ氏が趣向をこらした企画で寄席のない渋谷から新しい落語のスタイルを発信しています。

この日は一人の持ち時間が30分ずつの(渋谷らくご)です。

●立川志ら乃さん【長短】若手真打ながら常に挑戦の手を緩めないと評判の志ら乃師匠。むやみに気が短い男と恐ろしく気が長い男の掛け合いはメリハリがあって面白かったです。

●神田松之丞さん【青龍刀権次】講談界で唯一の若手男性講談師なのだとか。大量の汗を拭きながらの熱演。講談って面白いものですね!ルックスもいいしこれから若い女性にも人気がでるのでは?松之丞さんには更に講談界を盛り上げていって欲しいです。

●昔昔亭A太郎さん【ほれうそ】A太郎さんの飄飄とした雰囲気から繰り出すシュールなほどのバカバカしさはもう尋常の人間には予測不可能。「トリ肉」の反対がなんで「ナムル」なの?言いっぱなしで答えがない無責任さ!実はこういう芸風 意外にハマりそうです。
死のうと思っていた女性がA太郎さんの落語を聴いて「生きよう」と思ったと言う感想はなまじ嘘じゃないのかも。違う意味で。

●林家彦いちさん【青菜】シブラクでは(しゃべっちゃいなよ)と言う創作落語の新作のみを行う会もあり、その旗手をつとめるのが彦いち師匠、今回それがまさかの古典で来るとは!「鞍馬から牛若丸が出でまして!」と大きなジェスチャーとポーズで汗だくになりながら演じる落語会の武闘派 彦いち師匠の古典の十八番「青菜」が聴けたのは感激でした。

シブラクでは開演前と開演後にいろいろなお仕事の方たちを呼んで、サンキュータツオさんといろんな意見を交わすという「落語体験」というトークのコーナーがあります。
今回のゲストはミュージシャン・漫画家でもある劔樹人さんでした。
ハロプロマニアとしても有名な方で、アイドルの話など知らない世界のお話はとても興味深く勉強になりました。

こういう実験的な試みは古いとかマニアックとかいうイメージの落語の世界が更に外へ向かって広がっていくのではと言う可能性を感じます。

# by Ricophoo | 2015-05-16 22:22 | 落語 | Comments(0)

チョコレート・ドーナツ

懸賞 2015年 05月 11日 懸賞

f0036354_22282179.jpg5月9日 目黒シネマにてアンドレアス・エーマン監督作品「シンプル・シモン」とトラヴィス・ファイン監督作品チョコレート・ドーナツを観てきました。

目黒シネマはちょっと前にロードショー展開されていた作品からミニシアター系まで邦画洋画を問わず上映してくれる映画ファンにとってはとてもありがたい名画座です。ひねりのきいた組み合わせの2本立て上映で1500円。入れ替え制を採用していないので入場時くれるチラシについている100円の割引券を使えばなんと1400円で一日映画三昧です。

1本目の「シンプル・シモン」はアスペルガー症候群を抱えるSFオタクのシモンがお兄ちゃんの恋人探しに奮戦するコメディ。片や「チョコレート・ドーナツ」は1970年代アメリカでの実話をもとに母親に見捨てられたダウン症の少年と一緒に暮らすため司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いた心震える人間ドラマです。
同性愛を含め様々な偏見にさらされるマイノリティの人々が抱える苦悩。ゲイとか障害者とか関係なく、魂のレベルで求め合う愛はまっすぐでひた向きでなんと美しいことか。本当の意味での家族とは?真実の愛とは?深く考えさせられる映画でした。

先週はティム・バートン監督作品「ビッグ・アイズ」とジャンピエール・ジュネ監督作品「天才スピヴィット」を観ました。
来週は長谷川和彦監督作品「青春の殺人者」と川島透監督作品「竜二」です。
更にその翌週はデヴィット・フィンチャー監督作品「ゴーン・ガール」と吉田大八監督作品「紙の月」。心憎いチョイスです。
次はどんなテーマでどんなセレクトでくるのかとワクワクしてきます。

# by Ricophoo | 2015-05-11 22:14 | 映画 | Comments(0)

おさむちゃん  ですっ!

懸賞 2015年 05月 08日 懸賞

f0036354_23284679.jpg笑いのつぼというのは人それぞれ。何がおかしいの?と言われればそれまでだが
今年の正月見事にはまった。今更ながらの「ぼんちおさむ」。
画面から波動砲を撃ち込まれたかのごとく呼吸ができなくなるくらい笑った。
ボーダーラインすれすれの際どさ、向こう側とこちら側、薄皮一枚隔てただけのヤバさに内臓を抉られた。

一年の計は元旦にあり。「今年は、ぼんちの漫才を観るためだけに大阪へいく」ことを既に正月心に決めた。

というわけで今年はGWを利用して「ぼんちの漫才」を観るべく「なんばグランド花月」へ行ってきた。
こてこての吉本新喜劇も十分堪能できたが、やはり生の「おさむちゃん」はキレっキレだった。

実は期待に胸を膨らませて臨んだ登場時のおさむちゃんの「溜め」が殆ど無くがっかりしたのだが、我らがおさむちゃん、そこで終わるわけがない!どんどん加速していくおさむちゃんのテンションはもう手が付けられない状態に…。

漫才と言うのは通常「ぼけ」と「つっこみ」の掛け合いでオチをつけていくものだが
ぼんちの漫才はおさむちゃんの「ぼけ」のみで完結してしまう。
それでは相方のまさとは要らないのでは?と思ってしまうが、本当の意味ですごいのは実はまさとなのである。
無粋な「つっこみ」を入れず、おさむちゃんを野に放し、大海を自由に泳がせ、やりたい放題やらせているまさとの間合いは絶妙だ。

「メッシ!メッシ!」「おかずも食べなさい!」

気が狂ったように連呼するおさむちゃんは もはやコントロール不能。誰も止められない。


時代のせいか、大好きだったチャンバラトリオのハリセン芸や正司敏江・玲児の「どつき漫才」が影を潜めてしまった今日この頃、一歩間違えれば…的なおさむちゃんのトランス芸がたまらない。

私たちは日ごろの憂さを晴らすため笑いを求めて寄席や劇場に足を運ぶ。
落語のように話芸を堪能するのも良し。
しかし日常の規範から心を解き放つためには森林浴で癒されるのと同じように、ボーダーラインすれすれの「ぼけ」や派手な「どつき」で爆笑するのはある種のカタルシス〈浄化〉につながるような気がする。

「ぼんちの漫才を観るためだけに大阪へいく」贅沢なGWの一日だった。

# by Ricophoo | 2015-05-08 23:37 | 落語 | Comments(0)