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ブナの森 三頭山 登山

懸賞 2013年 09月 08日 懸賞

ブナの森 三頭山 登山_f0036354_23141548.jpg9月7日、檜原村の三頭山へ登ってきました。
先週初め「奥多摩、奥武蔵、秩父人気の山50」という本を買って読み始めました。
パラパラと頁を捲っていると、どうしてもどこかの山へ登りたくなってきます。
今回は、一人で登ろうと決めていたので登山レベル初級と表示もある、比較的登りやすそうな都民の森の「三頭山」に決定。

お止め山だった三頭山は江戸時代から木々の伐採を免れてきたそうです。
そのため山頂付近にはブナの残る豊かな森林が広がっています。
東京都でまとまったブナ林が観察できる数少ないスポットとしても有名で、ブナ林マニアにはたまらない場所ですね。

三頭山の標高は1531m、ガイドブックの総歩行時間は3時間20分とあります。
天気が良ければ山頂からは富士山や奥多摩の山々が一望できるとのこと。
また、ふもとに檜原温泉センター「数馬の湯」や「三頭山荘 三頭の湯」などの温泉施設があるのも三頭山に決めた理由の一つです。
もはや登山後の温泉は私の中での鉄板常識となっています。

自宅を6時過ぎに出発。
立川駅7時15分着。JR青梅線に乗り換え 7:57武蔵五日市駅到着しました。
ここからは都民の森までバス便です。(あまり本数がないので下調べを!)
武蔵五日市駅前 1番バス乗り場から8:22発 (直通)都民の森行きバスに乗ります。
(夏山・紅葉シーズンは登山客が多いので、全員乗れない場合もあるとか。早めに並ぶことをお勧めします)
1時間ちょっとバスに揺られて9:30都民の森に到着です。
今日は一日曇りの予報でしたが、都民の森はごく弱い霧雨が降っています。
山は白い霧が出ていて登山日和とは程遠い天候です。

トイレを済ませて9時40分 都民の森入り口から登山開始です。
森林館の横をまっすぐ 小屋の脇から「ブナの路案内」に従い左へ進みます。
まずは最初の分岐点 鞘口峠を目指します。
いきなりの急坂。息を切らせて登ること17分で鞘口峠へ到着。
(あれ?ガイドでは30分と書いてあったのに)ずいぶん早い到着に気を良くしたのもつかの間。実はこの後30分も経たないうち遭難しかけることになります。

今回、一人登山ということもあり、頼れるのは自分だけ。初級レベルの山と侮るなかれと自分に言い聞かせ、行程表や旅のしおりまで自作しました。
三頭山に関して一週間研究を重ね、脳内シュミレーションを何度も繰り返し、登山準備を怠りませんでした。
なのに!鞘口峠の分岐で、4、5名のトレイルランと見られる人たちが登っていく方に何の疑いも持たず標識も良く見ず付いて行ってしまったのが大きな間違い。
彼らは直ぐに私の視界から見えなくなりました。それでも急坂を息も切れ切れに登っていると、旅のしおりに書いた覚えのない「シラカバの路」「ツガの道」「風張峠」などという標識が・・・。落ち着いて地図を見ると、なんということでしょう!全く反対方向へ登っているではありませんか!
自分の頭の悪さと注意力の無さに呆れ返り、もと来た路を涙目になりながら戻りました。

鞘口峠へ戻り「ブナの路」を登ります。10時36分標高1397メートルの見晴らし小屋へ到着。ロスした時間も入れてほぼガイドブックの時間通り。

霧が出て景色は楽しめませんが視界はそれほど悪くはなく、ブナの森のは明るい感じで歩けました。
見晴らし小屋から一度下ってしばらく歩くと三頭山西峰への分岐がありますが とりあえず東峰へ向います。

東峰には展望デッキがあり、晴れていれば御前山から大岳山方面が一望できるそうです。(残念!)
東峰からわずかで中央峰(ベンチでおにぎりを1つ食べて休憩です)。
そして11時16分西峰山頂へ到着しました。西峰からは南に富士山、北に雲取山から鷹ノ巣山が展望できるそうです。(無念!)三つの頂上があるので三頭山と言うのはネーミング的にもう一ひねり欲しいところです。

ブナの森 三頭山 登山_f0036354_21394077.jpg山頂からは西原峠・三頭大滝方面へ下ります。結構急坂を上ってきたので、下りは怖いかなあと思っていましたが、整備の整った階段などが多くあり、とても助かりました。下りも依然弱い霧雨が降っていましたが、レインウェアも要らないほどで、霧雨で体が程よく冷やされて気持ちよく感じるほどでした。道も濡れていますが、ぬかるんでいないので岩場以外は歩きやすかったです。岩場は霧雨のために濡れて滑りやすくなっているので、終始緊張の連続でした。
11時27分ムシカリ峠到着。
ムシカリ峠を左に曲がり尾根と別れて沢沿いの道を下西原峠・三頭山大滝分岐を目指します。
沢の水音が心地よく耳に響きます。途中大きなカエルの出現にびっくりしました。
分岐では大滝の路を行きます。
12時10分 三頭大滝に到着しました。
ブナの森 三頭山 登山_f0036354_21375159.jpg滝見橋から正面にみる大滝と眼下の流れが綺麗です。
ここからはウッドチップの敷かれた「森林セラピーロード」を下ります。
柔らかいウッドチップは登山で疲れた足を優しく癒してくれます。









ブナの森 三頭山 登山_f0036354_21415233.jpg途中景色が開けて見える場所があり、天気が良ければ、戸倉三山や生藤山などが展望できるそうですが、この日は白い雲のなか何にも見えませんでした。







ブナの森 三頭山 登山_f0036354_2140402.jpgセラピーロードを下りきった所で、ゴールの森林館の脇に出ました。
都民の森入り口到着12時17分。総歩行時間2時間50分でした。






都民の森で、ソフトクリームを食べバスを待ちます。
13:02分のバスで数馬へ。(都民の森~数馬は無料区間だそうです。)
数馬バス停から徒歩10分(看板が出ているのですぐにわかります)今回の登山のもうひとつの楽しみ 三頭山荘へ向いました。

ブナの森 三頭山 登山_f0036354_23164247.jpg三頭山荘の三頭の湯は標高750m 東京都で一番高所にある露天風呂があります。
純天然温泉ではありませんが、北海道の二股カルシウム温泉原石・湯の花を生かし効能豊かなお湯を作り出しているそうです。
情緒豊かな本館の建物は築400年の数馬兜造りの古民家で、数馬の中でも最古の宿として有名です。


ブナの森 三頭山 登山_f0036354_2318294.jpg食事や日帰り温泉だけでも利用でき、私はガイドブックに載っていた12種類の山菜を楽しめる山菜会席膳を頂きました。(写真は22種類の会席膳です)





ブナの森 三頭山 登山_f0036354_23195277.jpg温泉は内湯と露天の2つのお風呂が楽しめます。露天からは山の景色を見ることができました。お風呂はとても綺麗で(シャンプー・コンディショナー有)誰もいなかったので、貸し切り状態でした。

お風呂でまったりして、15:02分 数馬バス停からバスにのって、武蔵五日市駅からホリデー快速に乗って帰ってきました。



ブナの森 三頭山 登山_f0036354_21423799.jpg今回一人登山という私にとっては大きな冒険の旅となりましたが、東京のチベットとも言われる檜原村の緑豊かな大自然に包まれ、森林セラピーの言葉通り、心も体も癒されたような気がします。あいにくの霧雨で雄大な美しい景色は臨めませんでしたが、雨に濡れた深緑のしっとりとした空気や霧の中の墨絵のような幻想的な景色もなかなかいいものだなあと思います。

本当は登山をするときには、自分が登る山をしっかり調べて準備するのは基本なのですが、私の場合いつも連れられ登山ばかりで、そういう作業をおざなりにしていたことを、今回改めて反省しました。登山と言うものは、いつも危険や不安と背中合わせですが、事前に山について勉強することで、不安はずいぶん軽減されるものです。

一人の登山は基本的に危険だと思うのですが、これを機会に自分の登る山についてもっと事前に勉強して、時々は一人都会の喧騒を離れて小さな冒険に出かけたいと思っています。

by Ricophoo | 2013-09-08 22:55 | 登山

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