人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高水三山 東京近郊ミニハイク

懸賞 2013年 09月 25日 懸賞

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_2155293.jpg9月23日 仲間と奥多摩 高水三山へ登ってきました。
昨日の奥武蔵 蕨山から引き続き、2日連続の東京近郊ミニハイクです。



奥多摩登山の入門コースとして多くの登山者から愛されているということで、いつかは登ってみたいと思っていた高水三山。
なんと言っても駅から駅へとアプローチできるアクセスの良さは抜群です。
また高水山、岩茸石山、惣岳山と3つのピークを結ぶプチ縦走気分が味わえるのも人気の秘密でしょう。

7時44分ホリデー快速奥多摩1号で新宿駅を出発。
8時57分青梅着。
青梅線に乗り換えて軍畑(「いくさばた」と読みます)に9時10分到着。
軍畑から駅前の道標を「高水山方面」へ。
緩やかな登りが続く一般道を30分弱歩きます。
道路右手には平溝川が流れ、水音が涼しさを感じさせてくれます。
しばらく行くと高源寺に着きます。更に上るとようやく登山道へ入ります。
杉林の中をひたすら進むと常福院に到着。

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_2224792.jpg常福院の狛犬は狛犬らしからぬカワイイ系で思わずパチリ。

しばらく登ると高水山山頂となります。
高水山の標高は759m。
高水山は樹林で覆われていて眺望はあまり良くありませんが、南側の木々の間から御岳山と大岳山が見えます。


少し休んで、目指すは岩茸石山です。
高水山山頂からは結構厳しい下りがありますが、しばらく行くと平坦な尾根歩きが続きます。時折木々の隙間から展望が広がります。
高水山から30分程、山頂まではもうひと踏ん張り。

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_2241624.jpg岩茸石山山頂は標高793m、奥武蔵の山々が一望できるこのコースで最も展望がよい場所です。
この日は少し雲があり絶景とは言えませんでしたが、視界が開ければ川苔山、棒ノ折山、武甲山など奥武蔵の山が連なって見えるそうです。

広々とした山頂でランチタイム。おにぎりを二つ食べました。

次は3つ目のピーク、惣岳山を目指します。
岩茸石山山頂奥のベンチの先を直進せず左へ進みます。
足元の滑りやすい露岩の急な下りを慎重に進みます。

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_2251973.jpg木の根と巨岩が剥き出しの急登を上がりきると惣岳山山頂(標高756m)となります。
杉とヒノキの静かな山頂には金網に囲まれた青謂神社奥の院があります。


ここから御嶽駅へ向かって下山です。
岩ゴロの急坂を慎重に下っていきます。
時々緩やかな登山道になってホッと一息つけますが、結構ハードでパンチの効いた下り坂です。
登山道の一部は「関東ふれあいの道」にもなっているそうです。送電線の下を3回ほど越えます。
もういい加減下りの緊張感が途切れそうになる頃 やっとこ御嶽駅に到着です。
総歩行時間は3時間30分、総歩行距離は9.3kmでした。

予定では、御嶽駅から川井駅まで電車で移動して松の湯温泉へ行くつもりでしたが、御嶽駅のインフォメーションセンターで日帰り入浴のできる施設を尋ねてみると、近くの民宿や旅館で入浴や食事を提供してくれる場所が結構あることを教えて下さいました。

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_2275984.jpgそこで私たちは駅から5,6分の場所にある「ぎん鈴」へ行くことにしました。
創業は1933年というちょっと見た目は古びた旅館ですが、通されたお座敷からは名水百選に選ばれた御岳渓流を眼下に望めます。
渓流を流れる風の心地よさと、お店の方の気さくな雰囲気は、まるで高級旅館で寛ぐようです。
お風呂は残念ながら温泉ではありませんが、浴室は清潔で広々として、山歩きの疲れを癒してくれました。
湯上りはもちろんビールで乾杯。
「あぁ・・極楽~!」

高水三山 東京近郊ミニハイク_f0036354_229641.jpgそして、関東ではこの「ぎん鈴」でしか味わえないという、北海道から空輸している「音威子府(おといねっぷ)そば」を頂きました。
秘伝の黒そばと言われている音威子府そばは、そばの甘皮まで挽いて入れているので見た目は真っ黒で、少しびっくりしますが、コシが強く風味が豊かで、それは濃厚な味わいでした。
音威子府そばを生まれて初めて頂きましたが、本当に美味しかったです。
おそばも最高でしたがコクのある蕎麦湯の味も忘れられません。
いつかまた高水三山を登った時には、是非とも ぎん鈴にお蕎麦を食べに来たいと思います。

低い山、高い山、低いけど険しい山、懐深い雄大な山、ゆるやかな優しい山、少し意地悪な山、人に個性があるように、山にもそれぞれいろんな個性があるのを感じます。
日本名山といわれる名峰だけが山じゃない。遠くまで大きなリュックを背負って行かなくても奥多摩、奥武蔵、秩父、丹沢等関東周辺には日帰りで気軽に行けるそんな個性豊かな魅力溢れる山がたくさんあります。
ミシュランの三ツ星レストランの情報をたくさん知っているより、下町の粋な小料理屋や人情豊かな横丁の焼き鳥屋さんを、たくさん知ってるほうが実は素敵だったりします。

「明日山へ行こう!」そう思ったら、リュックに荷物を詰め込んで、いつもより少しだけ早起きをして出かけます。
まだ見ぬ素敵な山に出会えそうな予感。
東京近郊低山ミニハイクは、低くてもなかなか奥が深そうです。

by Ricophoo | 2013-09-25 21:45 | 登山

<< 落語三昧   奥武蔵 蕨山登山 >>